ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)の推進
サッポログループ ダイバーシティ推進メッセージ
サッポログループの経営理念「潤いを創造し 豊かさに貢献する」の実現にむけ、私たちはグループ人事戦略の基本理念として、「越境せよ」を掲げています。「越境」とは、自分の壁、組織の垣根、事業や国の境界を越えて行くことです。私たちは、仲間と磨き合い、それぞれの違いを認め、強さにすることで、初めて越境でき、それが経営理念の実現につながると考えています。
そのために、あらゆる多様性※を尊重したうえで、多様な発想・考え方を有する人財を認め活かし、誰もが公平・公正な環境でそれぞれの能力が最大限発揮できる環境づくりを強化していきます。
※ 多様性とは、性別・年齢・障がい・国籍・学職歴・雇用形態・価値観・性的指向・性自認に加えて、異なる人が存在している状態においてあらゆる個性を意味します。
多様な人財の雇用
サッポログループでは、「オープン・アンド・フェア」の精神のもと、グループ各社は、各々の事業の特性や環境を考慮した雇用方針を策定することで、国籍や性別・学歴・職歴などを問わず多様な人財を雇用しています。
サッポロビール多様な人財の雇用
サッポロビールでは、ビジョンである「誰かの、いちばん星であれ」を実現するベースとなる取組として「ダイバーシティの推進」「働き方改革」を位置付け、取り組んでいます。
「多様性を認めあい、活かす風土の醸成」「多様な人財の活躍支援と育成」「市場・会社業績へのインパクト創出」を中長期目標として、ダイバーシティの推進に取り組んでいます。
女性活躍推進について
サッポログループは、すべての多様性尊重・活用の入り口として、「女性が継続して働きがいをもって活躍しているのが当たり前」な状況を作っていきます。様々な意思決定や新たな価値の創出など、企業経営に影響力を発揮できる立場に就ける女性社員を積極的に育成し人財のパイプライン構築を重要課題として取り組んでいます。
サッポロホールディングス
2026年目標をサッポロホールディングス+4事業会社で、女性取締役比率・管理職比率共に12%とし、ロードマップを作成し、ローリングしながら確実な目標達成に向け取り組みを進めています。2023年度は、女性中堅層の早期育成に向け、経営トップとの対話会やセミナー実施、現場トップ層を育成責任者とし、人財育成計画への積極的関与の仕組みづくりを行いました。結果として2023年12月末現在、サッポロホールディングス+4事業会社で女性取締役比率7.9%、管理職比率6.7%となり、女性管理職比率は1.3%上昇しました。2030年には、サッポロホールディングスの女性取締役比率30%、管理職比率20%の目標を掲げ、ちがいを活かして変化に挑む会社への進化を目指します。
※ SH+4事業会社:サッポロホールディングス、サッポロビール、ポッカサッポロフード&ビバレッジ、サッポロライオン、サッポロ不動産開発
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サッポロビールの女性活躍推進の取組み
期日 | 目標数値 | |
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女性正社員比率 | 2026年 | 25% |
女性採用比率 | 50%※ |
※ 性別に関わらず実力・能力・適正等当社が求める人財像に応じて公正に判断しています。
多様な人財の活躍支援と育成
制度 | 制度以外 |
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多様性を認めあい、活かす風土の醸成
制度 | 制度以外 |
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※ 各種制度は女性に限定せず、広く活用できるものとしています。
ポッカサッポロフード&ビバレッジの女性活躍推進の取組み
ポッカサッポロでは、経営ビジョンの実現のために、ダイバーシティ推進を重要な経営戦略の一つと位置付けております。
社員一人一人の多様性を認め、活かすことで、社員が「働きやすさ」と「働きがい」を感じながら成長している状態を目指すと同時に、持続可能な社会を創る企業として、お客様から必要とされる新しい価値を提供し続けることを目指し、さまざまな人事制度や施策を展開しております。
中でも、女性活躍推進については、DE&I実現の1stステップと位置付けて、役員から現場のマネージャーまで、全社一丸となり、職域拡大と多様な職務経験の付与などによる早期育成に取り組んでいます。
制度 | 制度以外 |
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女性活躍推進企業認定「えるぼし」取得
ポッカサッポロフード&ビバレッジは、社員の活躍を支援するために、人事制度の改定やキャリア形成支援、労働環境の整備などに取り組んでおります。女性活躍推進に関しては、育児期社員のキャリアサポート面談や女性経営職セミナー等を実施しており、女性が働きやすい環境と活躍の状況を評価され、2020年に女性活躍推進企業認定である「えるぼし(2段階目)」認定を取得しました。
「名古屋市女性の活躍推進企業」認定
取組が評価され令和4年度優秀賞を受賞しました。
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サッポロライオンの女性活躍推進の取組み
サッポロライオンでは、「女性社員が長くいきいきと働ける職場づくりの推進と管理職比率の向上」を目指し、取組みを進めています。
- 【採用】総合職・キャリア社員問わず女性社員の積極的採用により、女性社員比率を上げる活動(採用HP強化、女性採用担当者の配置)
- 【育成】社内研修、グループ女性社員研修への参加によりスキルアップ
- 【定着】風土改革を進めるとともに、人事考課面談・チューター制度実施によるスタッフとの関係の質向上への取組み
- 【抜擢】スキルマップにおける役職定義・過去からの評価を踏まえて、「入学型の登用・育成」による管理者ポストへの抜擢実施
サッポロ不動産開発の女性活躍推進の取組み
サッポロ不動産開発では経営ビジョン「ひとから、まちを、はぐくむ。」に則り、まちや社会の主役であるステークホルダーの皆様“ひとりひとり”に寄り添った新たな価値の創出に向け、事業を展開していきます。人々の価値観や取り巻く環境が大きく変化する今こそ、これからの不動産事業のあり方を描き直すとともに、既存の枠にとらわれない従業員一人ひとりの個性と多様性を尊重し、それぞれの能力が最大限発揮できる組織風土の醸成と働きやすい職場環境づくりを推進するとともに、個性かがやく人財の育成に取り組んでいます。
ダイバーシティのある人財の活躍の支援や育成、人事制度
制度 | 制度以外 |
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障がい者雇用について
サッポログループでは、障がい者雇用に積極的に取り組み、障がい特性等に応じて最大限活躍できる環境整備を行っています。
主な取り組み
- 障がい者・所属長アンケート
- 精神障がい者の受け入れ
- 障がい者採用担当者研修の開催
- 新卒向けインターンシップの実施
- 社内ネットワーク構築
定年退職者の再雇用について
高齢化が進み、団塊世代の定年退職が増加するなかで、サッポログループ各社は、改正高年齢者雇用安定法への対応とともに、高年齢者の長年培ってきた知識と経験の活用および次世代への技術・技能の継承を目的に、定年退職者を再雇用する制度を設けています。
事業会社4社の取組み
サッポロビール
1993年に導入した「定年後再雇用制度」を2006年4月に「パートナー制度」へと改訂、2013年4月からは年金受給開始年齢の引き上げに伴う処遇の変更を中心に「新パートナー制度」へと改訂して運用していましたが、2020年6月より働き方の選択肢を拡げる為、継続雇用制度を改訂しました。定年退職者の継続雇用とあわせて、継続雇用を希望しない方への再就職研修支援などを行うことによって、60歳以降の高年齢者雇用を促進しています。
ポッカサッポロフード&ビバレッジ
人生100年時代を見据え、定年後の働き方の一つである継続雇用制度を2020年7月に改訂しました。
正社員と同等にプレーヤーとして活躍する場を提供することで、キャリアの選択肢を広げています。
サッポロライオン
「調理・サービスなどの技術」を培ってきた人材の経験・技能を積極的に活かすため、2006年3月より定年後の従業員を再雇用する「マイスター社員制度」を導入しております。定年を迎える前に、キャリアや年金制度に関するセミナーを開催し、各人が個別相談できるライフ設計相談窓口を設けて、再雇用の準備を支援しています。また、定年時には、1ヵ月程度のリスタート休暇を設けており、再雇用後も定期的に保健師による面談と健康チェックを行っております。
サッポロ不動産開発
経験や知識・ノウハウの活用や次世代への継承を目的に「パートナー制度」を導入し、60歳以降の高齢者の活躍を促進しています。
外国人雇用の配慮
サッポロライオンの取組み
調理部門においては、外国人雇用の大半が留学生・就学生のパート・アルバイトスタッフで、所定の資格および資格外活動許可証の所持を条件に採用しています。なかには在留資格を特定産業で相当程度の知識や経験を必要とする技能を有する外国人向けの在留資格「特定技能1号」に切り替え、社員登用した外国人スタッフもおります。また、中国からの留学生・就学生には、中国語字幕付き衛生管理マニュアルビデオを作成し、衛生管理を図っています。日本語が堪能な留学生は海外からの観光客応対にも活躍しています。
仕事と育児・介護・治療との両立を支援
サッポログループは、働きやすい制度と従業員との率直な対話により、育児や介護、治療と仕事の両立を支援しています。育児、介護などの相談については外部専門家の窓口を設置しています。
2022年からグループ全体に介護に関する動画を配信しています。
また、サッポロホールディングスは、経済産業省・東京証券取引所が共同で選定する令和5年度「Next なでしこ 共働き・共育て支援企業」に選定されました。この選定は新設初年度となり、「共働き・共育てを可能にする男女問わない両立支援」を行っている企業のうち、特に優れた上場企業を選定の対象としています。
サッポロビールのワークライフバランスの取組み
サッポロビールでは会社と労働組合の代表で構成する「次世代育成プロジェクト」を中心に継続的な制度の拡充や利用促進に努めております。これまでの取り組みにより、子育て支援に取り組むトップレベルの企業として、2017年に厚生労働省より「プラチナくるみん」の認定を取得しました。現在は、仕事と家庭の両立がしやすくなるよう、フレックスやテレワーク等の制度利用を促進し、サッポロビールの人財が心身ともに健康でいられるよう支援策を継続して実施しています。そして、2023年に男性育休取得率100%を達成しました。引き続き、仕事と子育てを両立しながらいきいきと働き続けられるための環境整備を継続して実施し、当社で働く全ての人が、持てる力を存分に発揮するための環境づくりを進めていきます。
※ プラチナくるみんとは
次世代育成支援対策推進法に基づき、一般事業主行動計画を策定した企業のうち、計画に定めた目標を達成し、一定の基準を満たした企業は、申請を行うことによって「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定(くるみん認定)を受けることができます。この認定を受けた企業の証が、「くるみんマーク」で、さらに、2015年4月1日より、相当程度両立支援の制度の導入や利用が進み、高い水準の取り組みを行っている企業を評価する仕組みとして新たにプラチナくるみん認定がはじまりました。「プラチナくるみんマーク」は高い水準の取り組みを行っている企業であることの証です。
TOPICS
サッポロビール社では、当社で活躍し続けたいという想いをもった社員が、子育てや介護などの事由により転居を伴う異動が難しいケースにおいても、働き続けられる選択肢をもつことを目的として、2016年よりNR制度を導入しております。「N」は全国転勤有のナショナル型、「R」はブロック内転勤ありのリージョナル型を指します。
サッポロビールでは、今後も仕事と育児の両立に励む社員を後押しする為の、環境整備を継続して行っていきます。
また、サッポロビールでは、がんに罹患しても働きやすい制度と対話を充実させることにより、会社の強さにつなげる取り組みを進めています。
「時間有休制度」「スーパーフレックス」「テレワーク」の導入によって治療を続けながら柔軟な働き方で就労を継続できる体制などを整えている他、2019年にはがん経験者の社内コミュニティ「Can Stars」を発足し、体験談の社内発信や他企業との協働等に取組んでいます。また、2022年には治療と就労の両立に必要な情報をまとめた「治療と就労の両立支援ガイドブック」を「Can Stars」のメンバーが参画して当事者視点を重視し、本人編・上司編・同僚編の3編に改定しました。
社外用【本人向け】がんなど治療と就労の両立支援ガイドブック
社外用【上司向け】がんなど治療と就労の両立支援ガイドブック
社外用【同僚向け】がんなど治療と就労の両立支援ガイドブック
※パワーポイント版をダウンロードいただけますので、アレンジして自社で両立支援ガイドブック作成の際には、ガイドブックの最終ページ等に「本ガイドブックはサッポロビール株式会社の『がんなどの治療と仕事の両立支援ガイドブック』を参考にしている」旨を記載してください。
こうした取り組みが評価され、厚生労働省委託事業「がん対策推進企業アクション」が主催する令和4年度がん対策推進企業表彰の「がん対策推進パートナー賞(両立支援部門)」を受賞した他、「がんと就労」問題に取り組む民間プロジェクト「がんアライ部」が主催する「がんアライアワード」において、2018年から2022年まで5年連続、「ゴールド」を、2023年には最上位に新設の「ダイヤモンド」を受賞しています。また、ポッカサッポロフード&ビバレッジでも、2019年~2022年まで5年連続、「シルバー」を受賞しました。
さらに、サッポロビールの「Can Stars」は2024年に発足5年を迎えたことから、これまでの活動からの学びや知見をまとめた「企業内がんコミュニティ立上げ・運営ガイドブック」を公開し、他企業の社内がんコミュニティの後押しをすることで社会全体の両立支援を推進しています。
企業内がんコミュニティ立上げ・運営ガイドブック
「育児応援サイト」による育児支援
サッポロビールでは、2006年より育児応援サイトを開設。育児応援施策を本人・パートナー・上司と分けて紹介したり、2021年に実施した従業員アンケート結果を踏まえ、最も不安の多かった「収入面」を解消するため、育休中の収入シミュレーションシートを作成、男性も長期の育休を早いうちから検討し、安心して取得できるようなツールを各種用意しサイトに掲載しています。
また、従業員の育児に関するコメントや経験談をもとにした情報を掲載するなど、「育児支援制度の更なる理解と活用」「男性の育児参加」「職場メンバーの理解」等を目的とした内容となっています。
女性はもちろん男性従業員の利用も多く、サイトを通じて、育児中の従業員を職場メンバーが温かく見守ることのできる環境づくりにつながっています。
介護と仕事の両立支援
サッポロビールでは、介護対象者1名あたり年5日間の介護休暇が取得できます。
そのほか、介護についての情報提供を行い仕事との両立を支援しています。
主な取り組みとして、イントラネット上で介護と仕事の両立支援ブックや、介護との両立支援セミナー動画の公開や介護に関する外部専門家の相談窓口を設置しています。また、希望者を対象とした介護セミナーを開催し、管理職を対象に介護に必要な心得と、介護の基礎知識と予防に関するセミナー動画を周知しています。
ポッカサッポロフード&ビバレッジのワークライフバランスの取組み
ポッカサッポロでは、育児・介護・治療との両立支援のため、育児・介護休業制度(育児休業については一部有給)や休暇制度、育児や介護のための短時間勤務制度・時差勤務制度、一定期間エリアを限定する制度などを設け、安心して働ける職場環境の整備に努めています。イントラネット上では育児・介護支援マニュアルを公開し、育児・介護・治療などのプライベートに関するご相談も可能な外部専門家の相談窓口も設置しています。
また、フレックスタイム制度やテレワーク制度、時間有休制度、休職前・復職前面談、キャリアサポート面談、男性社員の育休取得推奨等の制度や安心して働き続けられる環境づくりに向けた研修などの施策により、ワークライフバランスを実現しやすくすると同時に、生産性の向上を意識した取組を行なっております。これまでの取組により、「次世代育成認定マーク(愛称:くるみん)」や、「名古屋市子育て支援企業認定」を受けており、「がんアライアワードシルバー」も2019年より5年連続受賞しています。
サッポロライオンのワークライフバランスの取組み
サッポロライオンでは、育児・介護との両立支援のため、育児・介護休業制度、休暇制度を設けております。
育児休業等の復職者については短時間勤務制度を使い、ランチタイム営業に特化し就業するなど時差勤務制度を使い、ワークライフバランスを実現させております。また、新たに<管理職短時間勤務制度>を導入いたしました。この制度は長時間労働を前提としない管理職の枠組みで、育児・介護、その他家族事情等の期間限定的かつ考慮すべき特段の事情として認められた場合に、男性・女性問わず管理職の職位・職責を維持しながら勤務時間帯や業務内容を一時的に制限した役職として働くことができます。
サッポロ不動産開発のワークライフバランスの取組み
サッポロ不動産開発では、育児・介護・治療との両立支援のため育児・介護休業制度や休暇制度、育児や介護のための時短勤務制度、時差勤務制度などを設け各自のライフスタイルにあった働き方の整備に努めています。
また、フレックスタイム制度やテレワーク制度、時間有休制度、復職前面談、キャリアサポート面談、男性社員の育休取得制度推奨等の制度やサテライトオフィス利用、フルリモートなど多様性を尊重し、働き方に自由度を持たせ、ワークライフバランスを実現しやすくするバックアップを行い誰もが働きやすい職場作りに取り組んでいます。
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ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)の推進
- 成長と生産性向上に向けた人的資本投資