サプライヤー様との連携強化
サプライヤー様との協働
サッポロビール、ポッカサッポロフード&ビバレッジ
毎年1回、サプライヤー様に対して調達基本方針に関する説明会を行なっています。サプライヤー様におけるサステナビリティの具体的な取り組み推進のための「サッポログループ サプライヤーサステナビリティ調達ガイドライン」について、上記説明会等を通じて、その内容の理解を深めていただき、協働で推進していけるようにお願いをしております。
また、グループ会社においては、下請代金支払遅延等防止法をはじめとする関係法令の周知徹底を図っています。
サッポロライオン
サプライヤーに公正・公平なビジネスの機会を提供し、定められた方針や手順に従って調達を行っています。また、「安全・安心・本物志向」への営業体制を強化し、原材料・商品のトレーサビリティ・品質・価格の選別を徹底するとともに、生産現場、商品規格内容、物流システム・サービスなどの確認を継続しています。
サプライヤー満足度調査の実施
サッポロビール、ポッカサッポロフード&ビバレッジ
サッポログループ調達基本方針に沿って調達活動が行われているかを確認・検証するため、「サプライヤー満足度調査」を行っています。特に改善が必要と思われる項目には、速やかに対応し、サプライヤー様との関係強化を図っています。
サプライヤーのサステナビリティ活動状況を確認する評価活動および交流会を実施
サッポロビール、ポッカサッポロフード&ビバレッジ
「サッポログループ サプライヤーサステナビリティ調達ガイドライン」に明示している具体的取組内容の各項目につき、「サステナビリティ調達アンケート」により、継続して自己評価して頂いております。また調達ガイドラインについては署名による同意をいただくことも進め、弊社調達ガイドラインへの理解と協力を高めていきます。
■ 2023年度「サステナビリティ調達アンケート」実施状況
対象企業は、サッポロビール社送付:54社、ポッカサッポロ社送付:67社
主要調達先(上位121社)のうち、サステナビリティ調達ガイドラインを満たす企業の割合はアンケート回収結果からは100%となりました。
また「サッポログループ調達基本方針」「サプライヤーサステナビリティ調達ガイドライン」への同意書取得を進めており23年12月現在、100%のサプライヤー様よりご提出いただいています。
サッポロビールでは、年に1回、担当者によるサプライヤー様のお取り組みの評価を実施しています。また、とくに取引規模が大きい容器包装資材のサプライヤー様に対しては、「サプライヤー交流会」を実施しています。これは、購買や製造の担当者などがサプライヤー様を訪問し、品質管理の監査を行うとともに、従業員教育、サステナビリティの取り組み状況等多方面にわたり双方知見を交換し合う場、という意味での「交流会」です。各サプライヤー様と3年に1度の頻度で、毎年数社様とこのような機会を設けています。
また、新規のサプライヤー様とは、お取引を始める際に事前に工場視察や品質リスク診断等のコミュニケーションを行なっています。
パートナーとの連携とコミュニケーション
サッポロビール
上述の取り組みに加え、協働契約栽培として、麦芽(大麦)・ホップの生産者およびサプライヤー様とは、毎年播種耕作前・収穫前・収穫後の時期にコミュニケーションを行い、当社の考え方や方針を共有しています。また、必要に応じて、衛生管理や技術面の監査も行っています。
ポッカサッポロフード&ビバレッジ
国内外の原料サプライヤー・生産者とは、収穫、果汁の搾汁時期など適宜、生産地を訪問して直接意見交換を行い、品質や安定供給などを見極めています。
また、資材関連のサプライヤーとは、既存品の品質向上に加え、包装資材の軽量化、環境にやさしい材料の開発などについて技術交流を進め、パートナーシップを強化しています。
サッポロライオン
主要食材については、生産地や加工場の定期的な視察により、意見交換を行っています。また、パートナーシップを活かした新たな商品開発にも取り組んでいます。例えば、安心できる大手取引先様と組んで「ライオンオリジナルソース」や、オリジナルの「ジンギスカンのたれ」を完成させ、サッポロライオンの主要店舗で使用しています。
サッポロ不動産開発
恵比寿ガーデンプレイスでは、当社スタッフのほか、契約先パートナー企業のスタッフが防災・設備・清掃・廃棄物処理・駐車場・緑地管理・デリバリー等のセンター他に常駐の上、各種サービスを行っています。
日常業務や、イベントなどに関する情報共有など、連絡会の定期的な実施により適切なコミュニケーションを実現しています。また快適な環境を維持するため、また快適な環境を維持するため定期的にインスペクションを行い、点検の評価結果を報告の上、指摘事項に対しては対象会社と共に改善を図っています。
調達に関するコンプライアンス研修を実施
サッポロライオン
サッポロライオンは、サプライヤー様に公正・公平なビジネス機会を提供し、定められた方針や手順に従って調達活動を行っています。その一環として、独占禁止法(独禁法)や下請代金支払遅延等防止法(下請法)の遵守についての研修を役員や商品部の担当者のみならず、本社や全店舗の責任者を対象に定期的に実施することとしています。
今後も、商品部の担当者には年に1回の外部セミナーや講習会への参加を義務づけるとともに、全社的な取り組みとして定期的に社内の教育ツールやeラーニングを用い、コンプライアンス教育を推進していきます。
原料へのこだわり
サッポロビール
サッポロビールでは、「よい原料がよりよい品質のビールをつくる」との信念から、大麦とホップの品種開発(育種)や原料栽培、加工技術の試験研究を行っています。
開発された品種や培われた栽培技術は、今日の「協働契約栽培」にもつながっています。
※研究の取り組みや成果については、リンク先にてご紹介しております。
協働契約栽培について
サッポロビールでは、ビール主原料である麦芽(大麦)とホップの調達に関して「協働契約栽培」というシステムを採用しています。これは、産地からこだわり、栽培から加工プロセスまで生産者と共につくっていくシステムのこと。その柱は以下の3つです。
1. 大麦とホップの産地と生産者が明確であること
2. 生産方法が明確であること
3. 当社と生産者の交流がされていること
サッポロビールでは、フィールドマンと呼ばれる、作物の栽培、加工、育種などのプロフェッショナルを社内で育成し、彼らが生産者と積極的にコミュニケーションして品質の良い原料をつくり上げていきます。そのメリットはおいしいビールの原料を安定的に調達できるだけでなく、「どこで」「誰が」「どのように」つくったのかがしっかり把握できること。「おいしさ」の基本には、安全と安心があります。
自社研究部署による原料評価
サッポロビールは、ビールなどの原料調達の際に研究部署による原料の評価を行っています。原料開発研究所の原料ソリューショングループと北海道原料研究グループでは、原料となる大麦、麦芽、ホップおよび副原料について、その特性や成分を分析し、ビール、発泡酒といったさまざまなカテゴリーの原料としての品質を確認しています。
ポッカサッポロフード&ビバレッジ
ポッカサッポロフード&ビバレッジでは、新規に取り扱う原料について、豊富な経験から得られた独自の評価基準によるリスク評価を行っています。採用にあたっては、最近話題となっているフードセーフティー、フードディフェンス※の観点からも評価し、必要に応じ現地の工場や農場を訪れて監査し、 採用可否の判断や指導を行います。
また、継続的に使用している原料についても、衛生・品質状況を計画的に工場監査し、確認・指導を続けると共に、原料の品質規格情報の確認も実施しています。
※ フードセーフティー
製造・供給工程上の想定される危害因子のリスク評価・管理により、汚染の防止及び低減を図り、食品の安全を確保する取り組み。
※ フードディフェンス
意図的、人為的に食品に危害が加えられることを防ぐ取り組み。
サッポロライオン
サッポロライオンは、常に「安全・安心・本物志向」を第一に考えています。お客様に提供する食材は、商品の安全性や供給の安定性、物流体制、過去の実績、業界での評価などを吟味して、安全で信頼できる仕入先から調達しています。
産地直送の食材は、定期的に産地を訪問し、生産方法や加工工程、加工工場の衛生状態を見極めたうえで仕入れを行っています。また、生産者との相互理解を深め、さらなる品質向上につなげるため、生産者の皆様を首都圏店舗にお招きして、お客様への提供状況を直接ご覧いただいています。産地直送以外の製品・加工品については、定期的な工場視察などにより品質の維持・向上に努めています。
- 調達基本方針・サプライヤーサステナビリティ調達ガイドライン
- サプライチェーンにおける人権尊重
- サプライチェーンにおける環境負荷低減
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サプライヤー様との連携強化