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世界初(注1)、キャッサバパルプを用いたバイオエタノール製造プラント実用化へ向けた製造技術の提供およびプラント設計に関するコンサルティング契約を締結

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 サッポロホールディングス(株)とタイ企業のInnotech Green Energy Company Limited(以下、IGE社)(注2)は、NEDOプロジェクト(注3)の成果をもとに、世界初となるキャッサバパルプ(注4)を用いたバイオエタノール製造プラントの実用化に向けて、バイオエタノール製造技術の提供およびプラント設計に関するコンサルティング契約を締結しました。IGE社が建設を目指すバイオエタノール製造プラントは年産6万klの製造能力を持ち、その温室効果ガス削減効果は約12万トン/年と試算されています。これは当社の国内酒類事業で排出されるおよそ1年分のCO2排出量に該当します。

 当社は今後、タイ国内にとどまらず、キャッサバ栽培が盛んなASEAN諸国へのバイオ燃料製造技術の普及、エネルギー・環境問題の解決に貢献していきます。

 

契約概要 締結日・場所:2017年1月9日 タイ・バンコクにて

締結先:Innotech Green Energy Company Limited

内容:バイオエタノール製造技術の提供およびプラント設計に関するコンサルティング契約

今後について 当社は、IGE社と2月中旬からコンサルティング契約を開始し、具体的なプラント設計作業と技術支援をおこなう予定です。また、タイ国内にとどまらず、キャッサバ栽培が盛んなASEAN諸国へのバイオ燃料製造技術の普及を目指していきます。
バイオエタノール製造技術について

これまでキャッサバパルプは、繊維分を多く含むためバイオエタノールの原料として利用できませんでした。当社は酒類製造で培ってきた発酵技術と知見を活かし、NEDOプロジェクトを通じて製造技術の有用性を確認し、これによって食料と共存できる持続可能なバイオエタノール製造を実現しました。

(注1)世界初

当社調べ

(注2)Innotech Green Energy Company Limited

タイ国内でガソリン販売会社を経営するPTG Energy Public Company Limited(PTG社)およびデンプン加工会社のEiamburapa Co.‚ Ltd (EBP社)が設立する合弁会社

(注3)NEDOプロジェクト (NEDO:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)

キャッサバパルプを用いたバイオエタノール事業の実用化のために、NEDOとタイ科学技術省国家イノベーション庁(NIA)が基本協定書を締結し、2011年度から実証事業(委託先:サッポロビール株式会社、磐田化学工業株式会社)を開始し、2014年4月にタイ王国サケーオ県のEBP社敷地内でプラントを竣工、2015年11月まで実証運転を行いました。

(注4)キャッサバパルプ

キャッサバイモからタピオカを抽出した後に発生する廃棄物。タイ国は、世界最大のタピオカ輸出国で、キャッサバパルプは年間260万トン排出されています(2014年、当社推定)。実証事業の成果を用いて、キャッサバパルプをバイオエタノールに変換した場合、年間約85万klの製造が可能です。    

同国では、2021年のエネルギー使用量に占める代替エネルギーの割合を25%、このうちバイオエタノール導入目標として9‚000kl/日(DEDE※)を掲げていることから、本技術の確立により、同国の代替エネルギーの目標達成に貢献できると考えています(2013年の導入実績:約2‚600kl/日、DEDE)。

※Department of Alternative Energy Development and Efficiency‚ Ministry of Energy(エネルギー省 代替エネルギー開発・効率化局)

以上

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