サステナビリティ重点課題と推進体制
サステナビリティ重点課題
サッポログループは、「事業による社会・環境への影響度」と「社会・環境による自社財務への影響度」をリスク・機会の側面から評価し、事業活動を行うにあたり特に重要と捉えて重点的に取り組む「サステナビリティ重点課題(マテリアリティ)」として、9項目を設定しています。サッポログループを取り巻く社会情勢、事業環境の変化に伴い適宜見直しをしており、2025年、重点課題を一部更新しました。
中でも、「脱炭素社会の実現」「自然共生社会の実現」「地域との共栄」「責任ある飲酒の推進」「多様な人財の活躍」を経営上特に重視する課題として位置付けています。
重点課題ごとのリスク・機会
区分 | 最注力 | 重点課題 | 具体的取り組み | 事業による社会・環境への影響度 | 社会・環境による自社財務への影響度 | 事業との関連性 | 経済価値とのつながり | |||||
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リスク | 機会 | リスク | 機会 | 酒類 | 外食 | 食品飲料 | 不動産 | |||||
環境との調和 | ● | 脱炭素社会の実現 |
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大 | 大 | 大 | 中 | ◎ | ◎ | ◎ | ◯ |
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循環型社会の実現 |
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大 | 中 | 大 | 中 | ◎ | ◎ | ◎ | ◯ |
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● | 自然共生社会の実現 |
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大 | 中 | 大 | 中 | ◎ | ◯ | ◎ | ◯ |
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社会との共栄 | ● | 地域との共栄 |
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中 | 大 | 中 | 大 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
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健康価値の提供 |
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小 | 大 | 小 | 大 | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ |
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● | 責任ある飲酒の推進 |
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大 | 大 | 大 | 大 | ◎ | ◎ | △ | △ |
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人財の活躍 | ● | 多様な人財の活躍 |
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小 | 中 | 大 | 大 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
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持続可能なサプライチェーン構築 |
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大 | 小 | 大 | 小 | ◎ | ◎ | ◎ | ◯ |
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安全な製品・施設の提供 |
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大 | 中 | 大 | 中 | ◎ | ◯ | ◎ | ◯ |
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指標と目標
※ 目標設定会社表記 SH:サッポロホールディングス、SB:サッポロビール、PS:ポッカサッポロ、SRE:サッポロ不動産開発、SLN:サッポロライオン、SGF:サッポログループ食品、SBL:スリーマン、SAS:サッポロストーン、SVL:サッポロベトナム、YSM:ヤスマ、FBS:フォーモストブルーシール、PK:ポッカ、SSI:神州一味噌
※ SBT認定済
区分 | 最注力 | 重点課題 | 具体的取り組み | 指標 | 目標設定会社 | 目標年 | 目標 | SDGsゴール | |
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環境との調和 | ● | 脱炭素社会の実現 | 自社拠点・サプライチェーンにおける温室効果ガス排出削減 |
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サッポログループ | 2030年 |
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7.2 13.1 17.17 |
サッポログループ (SB, SBL, PS) |
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循環型社会の実現 |
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PS | 2030年 |
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12.3 12.4 12.5 14.1 |
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SB | 2030年 |
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廃棄物・食品ロス削減 |
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SLN |
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SB, PS |
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水資源の保全 |
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SVL | 2030年 |
ロンアン工場において、
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6.4 | |||
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SB, SBL, SAS, SVL, PS, PK, YSM, SSI |
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● | 自然共生社会の実現 | 気候変動の緩和策・自然への影響の低減策 |
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SB | 2030年 |
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13.1 15.4 |
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気候変動に対応した原料育種、自然と共生する拠点・まちづくり |
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SB | 2030年 |
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社会との共栄 | ● | 地域との共栄 |
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SRE |
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4.7 8.9 11.3 11.7 17.17 |
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SB |
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PS |
◆長期
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PS, SGF | 2030年 |
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健康価値の提供 | 事業を通じた健康価値の提供 |
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PS | 2030年 |
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2.1 3.4 11.3 |
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PK | 2030年 |
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SRE |
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● | 責任ある飲酒の推進 |
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SB | 2025年 |
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3.5 | |
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SB, SLN |
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SB | 2026年 |
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SLN | |||||||||
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SB | 2027年 |
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SLN |
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SLN |
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人財の活躍 | ● | 多様な人財の活躍 | ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)の推進 |
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SH, SB, PS, SRE, SLN | 2026年 |
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5.5 8.5 |
SBL |
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SVL |
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PK |
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SH, SB, PS, SRE, SLN | 2026年 |
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SH | 2030年 |
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SH, SB, PS, SRE, SLN |
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成長と生産性向上に向けた人的資本投資 |
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SH, SB, PS, SRE, SLN | 2026年 |
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SH, SB, PS, SRE, SLN | 2026年 |
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SH, SB, PS, SRE, SLN | 2026年 |
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持続可能なサプライチェーン構築 |
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SB, SBL, SAS, SVL, PS, PK, YSM, FBS, SSI, SLN |
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10.2 15.3 17.17 |
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SB, PS |
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サッポログループ |
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SB, SBL, SAS, SVL, PS, PK, YSM, FBS, SSI, SLN |
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SB, PS | 2025年 |
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安全な製品・施設の提供 | 食品安全 |
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SB, SBL, SAS, SVL, PS, PK, FBS, SSI, SLN |
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2.1 | |||
安全な施設づくり |
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SRE |
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11.3 |
* サッポログループ全体の当該排出量の2/3以上を占める
サステナビリティ重点課題 最新の進捗・実績一覧はこちら(1.07MB)
※ 2024年まで運用の重点課題/指標・目標に対する進捗を示しています
重点課題の特定プロセス
Step 1:課題のリストアップ
- GRIスタンダードやSASB、ESG格付の評価項目などの国際的なフレームワークをもとに、サステナビリティ課題を網羅的にリストアップ
- リストアップした課題の中から、特にサッポログループの業種・業態と関連性のある項目を抽出
Step 2:課題の優先順位付け
- 抽出した課題をもとに、「事業による社会・環境への影響度」と「社会・環境による自社財務への影響度」を、事業ごとに「リスク・機会」の側面からスコアリング
- サッポロホールディングスおよび主要事業会社において、ビジョンや経営戦略との関連性を踏まえて、優先順位づけ
Step 3:社外有識者からのアドバイス
- 重点課題に対して社外有識者から客観的な立場でアドバイスをいただくために、当社役員と投資家視点、マルチステークホルダー視点それぞれの社外有識者とのダイアログを実施
ダイアログに参加いただいた社外有識者
- りそなアセットマネジメント株式会社 執行役員責任投資部長 松原 稔 氏
- CSRアジア日本代表 赤羽 真紀子 氏
当グループ事業において重要な課題を捉えていると評価を頂いた上で、以下のような観点でのご意見を頂きました。
- 事業戦略とサステナビリティ重点課題の連動性
- 自然資本を使った事業展開における、各課題の意味付け
- リスク・機会両面における財務への影響
- 各課題に対する、当グループにおける具体的取り組みの明示の重要性
- 原料や地域への取組みなどの価値
- 人的資本に対する具体的戦略の開示
Step 4:重点課題の承認
- 最終的に特定した重点課題を、経営会議および取締役会で承認
サステナビリティ推進体制
サッポロホールディングスは、サッポログループのサステナビリティ活動推進のための全体方針を策定し、グループ内の連携・調整を行うための機関として、代表取締役社長を委員長とする「グループサステナビリティ委員会」を設置しています。
サッポロホールディングス 経営企画部は、グループ各社のサステナビリティ活動推進のための諸施策を立案・実施しているほか、事業会社のサステナビリティ担当者と連携し、情報共有と進捗の確認を行っています。

グループサステナビリティ委員会
- 年2回を基本に開催
- 主な議題
- サステナビリティ重点課題に対する実績を踏まえたモニタリング
- 各課題の戦略・方針の見直し
- 議題に応じ、経営会議や取締役会での議論、決議、報告等を実施