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お酒に弱いモンゴロイド

体質によってお酒の強さには個人差がある

日本人の37~38%は低活性型、6~7%は非活性型であるといわれ、日本人が欧米人に比べてお酒に弱いといわれるのにはこのことが関係しています。

お酒に弱いモンゴロイド

アルコールは肝臓の働きでアセトアルデヒドに変わります。さらに、アセトアルデヒドはALDH2という酵素の働きで無害な酢酸に変わります。このALDH2には3つの型があり、酵素の活性が強い人と弱い人、そして活性がまったくない人がいます。お酒に強い人はアセトアルデヒドの代謝速度が速い活性型を持ち、逆に代謝速度の遅い低活性型や酵素活性がまったくない非活性型を持つ人はお酒に弱いタイプです。自分がどの型を持っているかは親から受け継ぐ遺伝子の組み合わせによって決定され、後天的に変わることはありません。

日本人の37~38%は低活性型、6~7%は非活性型であるといわれ、日本人が欧米人に比べてお酒に弱いといわれるのにはこのことが関係しています。また、非活性型はモンゴロイド(黄色人種)にのみみられる特徴で、コーカソイド(白人)やネグロイド(黒人)には低・非活性型はいないのです。

ALDH2 の低活性型、非活性型の人の割合

ALDH2 の低活性型、非活性型の人の割合
出典: Harada, S.: Genetic polymorphism of alcohol Metabolizing enzymes and
its Implication to human Ecology. J. Anthrop. Soc. Nippon, 99: 123-139, 1991.
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