成長と生産性向上に向けた人的資本投資
人財開発・育成
人財育成に関わる基本方針
サッポログループは、人財は私たちすべての価値創出の源泉であると考え、それぞれが個々の強みを最大限に発揮し、主体的なキャリア形成ができるよう、グループ全体で推進しています。当社では、多様性の促進、経営人財育成、DXやグローバル等スピードある成長に向けた人的資本投資を実行することで、個人の成長とともに企業価値向上を牽引していきます。また、これら戦略を実現するために、グループ各社の特性を踏まえた人財育成の支援をしていきます。
サッポログループで働く多様な人財が、心身ともに健康で、元気で明るく前向きなエネルギーをもって新たな領域に挑戦・越境し、次々と新しい価値を創出できる企業を目指し、社内環境整備に取り組みます。
人財育成プログラム
サッポロホールディングス
DX・IT人財育成プログラムで「全社員DX人財化」推進

DX事業環境整備の一つである「人財育成・確保」の取り組みとして、「DX・IT人財育成プログラム」を2022年よりスタートさせました。このプログラムは、外部の教育プログラムを活用しながら、DX・IT案件を推進できる人財の拡大を目指すもので、3つのステップで構成されています。
最初の「全社員ステップ」では、全社員約6,000名を対象として、eラーニングを通じてDX・ITの基礎的知見を備えた人財の育成を目指します。その後の「サポーターステップ」で900名規模のDX・IT推進サポーター、「リーダーステップ」で200名規模のDX・IT推進リーダーを育成し、2023年までにグループ全体の戦略推進力の向上を図ります。
そして、2024年以降は、社内で自走的に人財育成ができる体制を構築する計画です。その後はリアル・バーチャルでのコミュニティ形成や、育成後の活躍の場をつくるなどの継続的な人財育成施策により、DX・IT人財のさらなる拡充を目指します。

サッポロビールの人財育成の取組み
サッポロビールの人財育成ビジョンは、サッポロビールの「これから」を創る、挑戦し成果を創出する人財の育成となっています。
その為の育成方針は、「自分のキャリアは自分で切り拓く」ことをサッポロホールディングスと共通して掲げています。
ひとりひとりが自己実現への物語を描けるように支援し、お互いに教え学び合い切磋琢磨し合う施策を提供し、その学び・気づきがそれぞれの現場で実践され、成果に繋がる機会を創出していきます。
また、多様 な人財の理解を深め、一人ひとりの力を引き出す管理職のマジメント力の強化に努めています。管理職向けの評価者研修として「心理的安全性」や「1on1実践」などをテーマにした研修を毎年開催しています。(2022年参加率100%)
2020年 | 2021年 | 2022年 | |
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総研修費(百万円) | 56 | 95 | 189 |
総研修時間※ | 14,907 | 13,915 | 15,851 |
※ 人事部主催の集合研修延べ時間(研修時間×参加者)
サッポロビールの主なキャリア形成支援施策(体系図)


サッポロホールディングスを含む
TOPICS
第4回「プラチナキャリア・アワード」で優秀賞を受賞

サッポログループは、すべての従業員を会社の宝である「人財」と位置づけ、人財の個性と実行力こそがブランドをかがやかせると考え、心身ともに健康で明るく前向きに新たな領域に挑戦・越境し、当グループで働いていてよかったと思える企業を目指しています。全ての従業員に「自分のキャリアは自分で切り拓く」ことを推奨し、多岐にわたる学びの機会の提供とともに主体的にキャリア形成が行える様々な制度、仕組みを構築しています。
このような取り組みを評価いただき、第4回「プラチナキャリア・アワード」※において、優秀賞を受賞しました。
※ 主催:(株)三菱総合研究所、協力:東洋経済新報社、後援:厚生労働省、東京証券取引所
サクセッションプラン(後継者育成計画)の策定・運用
次世代のリーダーを担う人財の発掘と育成を目指し、サクセッションプランを策定・運用しています。
経営者育成施策に毎年約40名を派遣したり、ストレッチアサインメントを軸とした経験の場を与えるなどして育成に努めています。半期に一度、経営会議で進捗確認と育成計画の見直しを図っています。
「チューター制度」による新入社員研修
「チューター制度」は、サッポロビールが1988年に導入し、20年以上にわたり企業文化として受け継がれてきた新入社員教育制度です。同一職場内の先輩をチューターとして任命し、チューター研修を受けたそのチューターと所属長を中心とした所属部署メンバー全員で新入社員をきめ細かく指導していきます。
新入社員は、業務の悩みや不安を相談することで安心でき、モチベーション向上や早期戦力化につながります。一方、チューターも、新入社員と真剣に向き合うことで指導する技術を学んだり、新たな気づきを得ることでよい成長の機会となります。
新入社員は入社翌年3月までの期間、月1回、学んだことや疑問をレポートにし、それに対してチューター、上司が順に確認・コメントを記入します。上司は、チューターに対するコメントもします。上司が教育にしっかりと携わることで、現場全体で新入社員を教育する意識が形成されています。
また、これらは社内イントラ上で公開されており、新入社員は同期の仕事ぶりやほかのチューターのコメントを見ることで良い刺激となり、相互啓発につながっています。
今後、会社を取り巻く環境が次々と変化していくなかで、「人財」の成長が非常に重要です。チューター制度は新入社員の成長、チューターの成長、現場の成長、ひいては会社の成長につながるサッポロビールのDNAであり、今後も継続・活性化していくことが重要であると認識しています。
TOPICS
「自分のキャリアは自分で切り拓く」為の“公募型研修”

自分の課題感を克服するきっかけを掴む
年初にイントラネット上で「受講してみたい研修テーマ」に関するアンケートを実施し、多くの票を集めたテーマを中心に、公募型研修を実施しています。
毎回募集開始直後に定員に達してしまう人気施策です。「マーケティング基礎」や「財務基礎」等、毎年複数のテーマを取り上げ、社員の学びを啓発しています。
この施策を通して、学びの機会が与えられるのを待つのではなく、自ら手を挙げて取りに行くという風土づくりに繋げていきます。
TOPICS
世界のSAPPOROへ、若手グローバル人財育成プログラム「GPC」

海外事業を担う人財を育成するために「GPC」
(Global Resource Development Program for Coming Generation)というプログラムを毎年実施しています。
国内における異文化理解プログラムや外国人講師によるネゴシエーションやプレゼンテーションプログラムだけでなく、グループ会社が存在するシンガポールやベトナムにも訪問し、海外での実践研修も組み込んでいます。
シンガポールでは大きな存在感をもつポッカシンガポール社での研修や、様々な文化の街を訪れ、現地の人々とのコミュニケーションによりアウトプット力の向上を図るなどのプログラムを実施、またベトナムではサッポロベトナム社の製造拠点訪問や現地で展開している日系企業へ訪問し意見交換するなど、様々なプログラムを導入しています。
サッポロ技術アカデミー
実践的な研修によりスキルアップ
従業員満足から、お客様満足・感動へ!この考えをもとに技術アカデミーは、主にサッポロビールのものづくりに関わるメンバーを対象に20以上もの研修コースを提供しています。中でも「醸造技術研修」は、営業メンバーも含めた各受講者が5Lのビールを、原料配合からびん詰までの全行程にわたって、五感で体感できるように独自の設備で手づくりします。そして、各人がびん詰後、自製のラベルを貼り、最終製品として「自ビール」を完成させ試飲・評価します。これにより、ビール造りの原則を学ぶことができる研修となっています。
また「メカトロニクス研修」をはじめとした工程制御に関連する研修を設け、複雑・高度化と自動化の進んだ設備の理解を深め、問題解決能力の向上に結びつけています。更に、経営面から必要とされる経理の基礎知識を体系的に学び、収益向上に貢献することを目的とした「経理研修」などにも取り組んでいます。
当アカデミーからは開設27年でのべ7000人を超える修了者を送り出しており、サッポロの品質を人財面から支える重要な役割を担っています。


所在地
〒425-0013 静岡県焼津市岡当目10
ポッカサッポロフード&ビバレッジの人財育成の取組み
理念体系「私たちの使命」を実現するために、個人と組織の成長を促進する取り組みをしています。
お客様のニーズや環境変化に対応した新たな発想による価値の創造を目指し、主体的な意識や顧客視点、戦略的思考、マネジメント等に関する学習機会を提供することで、各社員や組織が「自立的に行動し、挑戦し、やり抜く」ための支援をしております。
ポッカサッポロフード&ビバレッジの主なキャリア形成支援策
各種研修 |
階層別研修
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選抜/指名型研修
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公募型研修(スキル)/論理思考力、課題解決能力
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公募型研修(マインド)/キャリア形成、セルフリーダーシップ
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職種別専門研修
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海外研修プログラム
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自己啓発支援 |
通信教育の受講料補助
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資格取得奨励制度
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語学学習支援
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短時間型ワークショップ
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サッポロライオンの人財育成の取組み
各人の役割と責任に応じた仕事の成果を適正に評価し処遇することで、働きがいと仕事のやりがいを高め、「成果を生むことができる人財集団企業」をめざしています。
キャリアアップを目的に、日常業務に直接結びついた内容の職種別研修をはじめ、階層別研修や自己啓発支援制度などを導入しています。自己啓発支援制度としては、通信教育や資格取得支援制度を活用しながら専門知識・技術取得を支援し、スキルとホスピタリティマインドを高め、より一層、お客様のニーズに応えられる従業員の育成に努めています。
サッポロライオンの主なキャリア形成支援施策
階層別研修 |
支配人リーダーシップ研修
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店長職マネジメント研修
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調理長研修
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職種別研修 |
サービストレーナー養成研修
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調理実務研修
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各種業務実務研修 など
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自己啓発支援制度 |
資格取得支援(唎酒師(ききざけし)、焼酎唎酒師、ソムリエ、ふぐ調理師、レストランサービス技能士 など)
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通信教育負担金補助
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サッポロ不動産開発の人財育成の取組み
自分も仲間も会社の明日も楽しみだと思えるように、未来を創造し、挑戦意欲をもち、自ら変化し成長し続ける人が増えている状態を目指しており、大幅に人的投資を増大。
業務上有益な資格に加え、「不動産のプロ」として活躍する上で必要な専門資格の取得を奨励し、会社が必要な費用を負担する公的資格取得支援制度を設けています。スキルマップの活用を通して個々人のスキルアップを図り、自身の更なる成長に繋げています。
DX人財化推進に対し、全社員DX・IT推進サポーターとして育成して2026年までにDX・ITリーダーを15名育成・配置を目指しています。全社員に対してITパスポートやG検定の資格取得推進、積極的なリスキリング機会の提供を行っています。
保持推奨資格と業務への活用事例
資格 |
担当業務
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活用例
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一級建築士 |
技術
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建物の企画立案、設計・施工のマネジメントなど
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宅地建物取扱士 |
テナント営業
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賃貸借契約締結時の物件に関する重要事項説明など
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不動産証券化協会認定マスター |
不動産投資
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VA流動化投資・不動産私募ファンドへのエクティ投資
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サッポログループ物流の人財育成の取組み
サッポロ・ロジスティクス★人づくり大学(通称:ロジ大)
ロジスティクスを取り巻く厳しい環境変化の時代において、人財育成を最重要課題のひとつと捉え、グループ全体のロジスティクス改革を推進する人財育成、開発を目指し、2019年よりロジ大を開校し運営しています。毎年グループ各社からロジスティクス部門だけにとどまらず様々な部門から参加し、2022年までに延べ82名が修了しています。ロジ大では、ロジスティクスの基礎知識の習得から事業戦略に繋がるSCMを起点とした課題提起に至るまで幅広い活動の機会を提供しています。受講生同士が交流、切磋琢磨することでロジスティクスをより深く考える場となっています。
ロジスティクスと経営は密接な関係にあることから、ロジ大受講生だけではなく、経営層をはじめグループ従業員全体を対象とした学びの場の提供にも取り組んでいます。その一つであるオープンセミナーでは、社外から著名な講師を招いて経営・組織・現場・DXなどのバリューチェーンに跨る課題について講演頂いており、グループ従業員がロジスティクス課題を自分事として捉えるための好機となっています。

健康経営
健康経営の取り組み
サッポログループでは2017年に健康経営プロジェクトをキックオフ、サッポログループ健幸創造宣言のもと、従業員の健康意識改革に向けた基礎づくりや健康管理推進体制の強化に取り組んでいます。
定期健康診断の受診率および、緊急治療対象者の再受診率は毎年100%になるよう、徹底して働きかけを行っています。また健診で所見があった従業員には、産業医や保健師などの専門家による面談を実施し、行動習慣の改善を促しています。
従業員の健康意識と行動を変えるために、様々な施策を役員とともに推進しています。健康経営の取り組みを開始した2017年以降、課題である喫煙率、睡眠で十分休養がとれている割合、運動習慣者の割合、生活習慣病健診受診率は改善してきました。サッポログループでは健康経営の目標はプレゼンティーイズム、アブセンティーイズム、エンゲージメントの改善であり、これらが経営課題である多様な人財の活躍、生産性向上と収益力強化、持続的成長につながると考えています。今後さらにステークホルダーのウェルビーイングにつながる健康施策を展開していきます。
サッポログループ 健康関連各種データはこちら
従業員の安全と健康
サッポログループでは、各国の労働関係諸法令を遵守するとともに、労働協約や就業規則等に沿った労働時間や労働条件等の適切な就業管理を行います。また、従業員の安全と健康を確保すべく、過度の労働時間の削減を目指します。
サッポログループでは、年に2回開催するグループサステナビリティ委員会において、各社役員によるグループ各社の安全衛生に関する監視と監督を行っています。
サッポログループ健幸創造宣言
サッポログループは、グループの人財の心身の健康は、従業員・その家族・会社の幸せを創造することにつながるものと考え、2017年8月に「健幸創造宣言」を実施しました。
グループ全従業員の健康増進に向けた取り組みを強化していくことで、グループ長期経営ビジョン「SPEED150」の達成を目指します。
サッポログループ健幸創造宣言
- 事業の担い手である従業員は健康増進に取り組み、会社の成長につなげます
- 健康な従業員が「酒・食・飲」の事業を通して、お客様の心身の健康や幸せに寄与します
- 健康増進に積極的に取り組むことで、働く場としての魅力を高め、企業の存続につなげます
推進体制


2020年より身近な健康推進者として「健康アンバサダー」を任命し、日常会話の中での健康に関する話題を増やす役割を担っている。
健康経営中期計画(2023年ー2026年)

2026年KPI | |
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緊急治療対象者医療機関受診継続フォローアップ | 100% |
要精密検査再受診率 | 100% |
特定保健指導の対象者割合(40歳以上) | 20%以下 |
特定保健指導実施率(40歳以上) | 55%以上 |
生活習慣病健診受診率(40歳以上) | 100% |
婦人科健診受診率(全年齢) | 50% |
日常生活において歩行又は同等の身体活動を1日1時間以上実施している割合 | 70% |
1回30分以上の運動を週2回以上、1年以上実施している割合 | 50% |
喫煙率 | 12%以下 |
高ストレス者割合 | 前年度より減少 |
健康投資額
定期健診、生活習慣病健診補助、ストレスチェック、エリア保健師、健康e-ラーニングの2021年度合計投資額はサッポロホールディングス+4事業会社で約9,200万円でした。
労働損失額の変化
アブセンティーイズムとプレゼンティーイズムの合計から計算したサッポロホールディングス+4事業会社従業員1人あたりの2021年労働損失金額は2020年より約9.2千円改善、2022年のプレゼンティーイズムの労働損失金額は2021年より約96千円改善しました(労働損失金額は平均給与500万円とした場合で算出。2022年のアブセンティーイズムは今後算出)。
医療費
サッポロビール健康保険組合加入者:被扶養者含む1人あたりの医療費は、2019年:142,639円、2020年:132,252円で、2021年:151,955円でした(厚生労働省 健康スコアリングレポート)。
TOPICS
「サッポログループ 健康経営優良法人認定」




2023年、大規模法人部門では、サッポロホールディングス、サッポロビール、ポッカサッポロフード&ビバレッジは健康経営優良法人「ホワイト500」、サッポロライオンも健康経営優良法人の認定を受けました。
中小規模法人部門では、サッポロ不動産開発とサッポロフィールドマーケティングの2社が健康経営優良法人「ブライト500」、ヤスマも健康経営優良法人の認定を受けました。
★サッポロホールディングス・サッポロビール(7年連続:2017年~2023年ホワイト500)
★ポッカサッポロフード&ビバレッジ(6年連続:2018年~2023年ホワイト500)
★サッポロライオン(6年連続:2018年~2020年3年連続ホワイト500)
★ヤスマ(7年連続:2017年~2023年、2021年ブライト500)
★サッポロ不動産開発(2023年:ブライト500)
★サッポロフィールドマーケティング(2023年:ブライト500)
サッポログループは、社員の健康増進に向けた様々な取り組みを進めています。「産業医と連携した定期健康診断実施後フォロー体制の整備」「事業場独自の健康増進施策の展開」「ストレスチェック集団分析結果を活用した職場環境改善に向けた活動」などを実施しています。また、健康保険組合と連携した禁煙施策、生活習慣病健診の受診率の向上施策や、運動や健康的な食習慣を推進するキャンペーンなどの取り組みも展開しています。今回の認定は、ステークホルダーの健康課題に対して経営視点から戦略的に取り組んでいることが高く評価されたものです。
サッポログループでは、今後もステークホルダーのウェルビーイングの実現に向けて更なる取り組みを継続していきます。
定期診断
サッポログループでは、従業員が健康、安全に働くために、労働安全衛生法に基づき毎年従業員を対象に定期健診を実施し、健康リスクの高い従業員に対しては、産業医と保健師など医療関係者が個別にフォローしています。従業員の定期健診受診率は100%、緊急治療が必要な従業員の医療機関再受診率は100%です。
歯の健康
サッポロビール健康保険組合では、無料歯科検診の環境を整えています。また、歯周病が全身の健康に及ぼす影響に関する資料、動画をイントラネット上で公開しています。
生活習慣病健診(がん検診)
サッポログループでは疾病の重症化予防や早期発見がアブセンティーイズム、プレゼンティーイズムを改善するために重要な課題と考えています。35歳以上の従業員を対象にがんの早期発見につながる生活習慣病健診(がん検診)を実施しています。また、40歳以上の生活習慣病健診受診率100%を目標に掲げています。受診促進のために、会社とサッポロビール健康保険組合から健診費用の一定額を助成しています。婦人科健診については、全年齢を対象に助成金を出し健診の推奨を行っています。2021年より、若い世代の婦人科健診の受診を促進するために、34歳以下の婦人科健診の助成金を増額しました。受診にかかる時間は、定期健診と同様に勤務時間扱いにしています。がん検診の重要性を定期的に情報発信し、未受診者に対しては、事務局、各エリアの労務・健康管理担当者、上司から繰り返し受診勧奨しています。未受診の原因と要望を調べるためにアンケートを未受診者を対象にアンケートを実施しました。また、受診可能な医療機関を増やしました。その結果、2022年度のグループ全体の受診率は2021年度より約9%向上しました。
引き続き、これからも重篤な疾病の早期発見のために受診率の向上を目指していきます。
メンタルヘルス
サッポログループでは精神の健康と安定のために、ストレスチェックを毎年実施し、産業医、臨床心理士、保健師など専門家による面談を行っています。また、健康に不安がある従業員の相談窓口として社内の保健師相談窓口を設置している他、従業員、その家族を対象とした24時間対応可能な第3者機関の相談窓口、ならびにサッポロビール健康保険組合のサイトから相談できる第3者機関の窓口を設置し、電話、webで各種相談を受け付けています。
また、2020年より、従来の従業員意識調査、ストレスチェック、健康サーベイの3つの調査を統合した新たな調査を開始ました。調査結果と環境要因、生活習慣との因果関係を含めた複合的な解析により、職場環境づくりに向けた各種施策の立案・実行に結び付けていきます。
メンタル不調の予防施策として、セルフケア、ラインケアの周知、マインドフルネスのセミナーを実施しています。また、運動習慣、健康的な食習慣とメンタルとの関係、在宅勤務者の新しい働きかたとして通勤分の身体活動の減少を補う健康行動の重要性について、イントラネット上に資料と勉強会の動画を公開しています。
禁煙施策
喫煙は本人だけでなく、受動喫煙も健康と労働生産性に重大な影響を与えます。サッポログループでは、喫煙対策を重点課題と捉え、継続的に取り組んでいます。
2019年にスタートしたスワンの日(毎月22日)の喫煙所閉鎖を開始し、2022年1月より事業会社を対象に就業時間内禁煙を開始しました。グループ本社棟は2020年7月に喫煙所を撤廃し、営業部門の社用車は2021年1月から全面禁煙にしました。2021年1月から営業部門の社用車を禁煙にしました。
サッポロビール健康保険組合は希望者に対して、オンライン禁煙プログラムの全額補助を行っています。2021年はオンライン禁煙に新プログラムを追加し全額補助の対象にしました。また、新たに禁煙外来補助制度を開始し、禁煙の取り組みを強化しています。
健康管理担当者と健康アンバサダーを対象に、受動喫煙のリスク、禁煙の効果など科学的根拠に基づいた勉強会を開催し、資料と動画をグループ内で共有し活用しています。喫煙率は年々減少し、サッポロホールディングスと事業会社4社の平均喫煙率は2021年から2022年に1.8%低下しました。2023年は、役員・役職者向けに禁煙と職場の健康風土の重要性に関するセミナーを開催し、グループ内に動画を展開しています。2026年までの中期計画の目標値12%以下を目指して、さらに喫煙対策を進めていきます。
女性の健康
サッポログループではプレゼンティーイズムの改善と、お互いを思いやる職場作りのために、女性の健康に関するe-ラーニング、ならびに婦人科医によるセミナーを実施しています。また、更年期に関する資料、動画をイントラネット上に掲載しています。2022年のセミナーでは事後アンケートでは、大変満足した、やや満足した割合の合計は9割でした(回答者約600名)。
ヘルスリテラシー向上のためのe-ラーニング
役員・従業員を対象に、女性の健康、食事、栄養、飲酒、喫煙などのテーマについてe-ラーニングを実施しています。
より健康的な行動習慣化のための施策
日ごろの生活習慣は、こころと体の健康、プレゼンティーイズムだけでなく、将来の健康寿命にも密接に関係します。サッポログループでは在職中のこころと体の健康増進と、将来の健康寿命を延伸する健康的な行動を習慣化するきっかけ作りと、健康リテラシーの向上を目的として参加型の施策を展開しています。
年々運動習慣割合は増加傾向にありますが、新型コロナ以降、在宅勤務の増加など働き方が変化する中で、身体活動の低下による健康影響の重大性を正しく伝え、健康意識と行動を改善することが課題になっています。新型コロナ前後の身体活動の経時、健康診断結果の変化を見える化し、運動習慣を重点課題として日常の身体活動を増やすこと、運動施策への参加を広く呼び掛けています。サッポロビール健康保険組合主催ウォーキングキャンペーン(年2回)を開催しています。2022年は春、秋2回の開催で、のべ1900名が参加しました。
年1回の「生活習慣改善チャレンジキャンペーン」は、各コースのこころと体の健康メリット資料を配信し、自分が習慣化したいコースを選択して取り組む参加型の施策です。2022年は運動習慣に関するウォーキング、ラジオ体操、腰痛・肩こり解消の3コース、食事習慣に関する必ず朝食コース、たっぷり野菜コース、毎日レモン摂取、ノンアル習慣コースの4コース、禁煙コースの計8コースから1人1コース選び、取り組みました。各組織のコミュニケーション活性化のためにチーム制を採用し、サッポログループの役員・従業員合わせて約3730名が参加し、参加者の49.6%は運動習慣に関するコース、44.8%は食事習慣に関するコースを選びました。2022年の事後アンケートでは回答者の8割が健康意識が高まった、やや高まったと回答、また約8割が週3-5日以上行動出来たと回答しました。
グループ従業員対象の講演会の開催、イントラネット上での科学的根拠に基づいた健康情報の発信、健康保険組合のホームページ上、機関紙による啓発などを通じて、「こころと体の健康づくり」を展開しています。
これらの取り組みの結果、サッポログループの週2回、1日30分以上の運動習慣者割合、および生活習慣改善取組済の割合は年々増加傾向にあります。2023年はロコモのセルフチェック、フレイル、在職中からできる予防・改善情報を発信しています。今後も定期健康診断、ストレスチェック、従業員意識調査などの結果を統合して因果関係を調べ、次の施策につなげるPDCAを回していきます。
適正飲酒の取り組み
サッポログループでは、「適正飲酒に関する基本方針、行動指針」を定め、20歳未満飲酒防止、大学生と企業向け適正飲酒啓発セミナーの開催、広告・宣伝、表示に関する規定の徹底などの取り組みを行っています。
- サッポロホールディングスではサッポロビールとサッポロビールのグループ会社の社員を対象に、責任ある飲酒を促進するため毎年e-ラーニングを実施しています。受講率は2021年:98.5%、2022年:99.9%、2023年:99.7%でした。
- 自身の飲酒量を知るきっかけ作りとして、サッポロホールディングスと事業会社の役員、従業員を対象に飲酒量調査(AUDIT)を年に1回実施しています。2021年度は約3000名、2022年度は約3300名が回答しました。
- 健康アンバサダーを対象に適正飲酒の勉強会を開催し、講演動画を適正飲酒推進のために活用しています。また、保健師など節酒指導者向けに動画を作成し活用しています。
「Kenko企業会」に参画
「Kenko企業会」は企業の枠を超えて、お互いの健康経営推進の課題・解決方法を共有し合い、健康経営を推進する活動をしています。サッポロホールディングスではKenko企業会に参画し活動しています。企業の健康経営だけでなく、社会のウェルビーイングを目指して今後も活動していきます。
サッポロビールの健康経営の取組み
サッポロビール健幸創造宣言
サッポロビールは、企業活動の大前提に『健康と安全が第一』を掲げ、全社員がそのための具体的な行動を起こすことを推進し、その行動の積み重ねがお客様にとっての価値向上につながることができるよう、その行動の質を高め続けます。
サッポロビール健幸創造宣言に基づき、毎年労使にて「安全衛生活動指針」を策定し、全社的な安全衛生の方向性を全従業員に提示しています。
上記指針に則り、全社員が健康で安全に業務を行えるよう、労働災害及び交通事故年間ゼロを目標に、毎年各事業場で安全衛生活動計画を策定・実行し、半期毎に振り返りを行いながら活動の見直しを行っています。
労働災害が発生した場合は、速やかに発生状況の確認、原因の特定、対策の立案を行い、水平展開することで、他事業場での類似災害発生を防げるよう、取り組んでいます。
会社と労働組合の代表にて構成される「安全衛生委員会」では、定期的に状況や取り組みを共有し、安全衛生活動指針を確実に実行するために意見交換を行っています。
2023年安全衛生活動指針
- 「安全と健康が第一」に基づき、「職場の安全衛生を確保し、事業場で働く仲間すべてが安全かつ健康に働き、持てる力を存分に発揮できる環境を作る」ため、支部-事業場において継続的に安全衛生活動を推進していく。また、安全衛生の目的と取り組み内容を広く従業員に周知し、支部-事業場内での安全衛生に対する意識を更に高める。
- 安全衛生のベースとなる取り組みとして、5Sを推進しその活動の定着を図る。
- 基本的には支部-事業場がヒヤリハットを含めた実態の把握及び傾向を分析し、工夫を重ねながら、主体的に取り組んでいく。また、組織および個人の意識向上のため、支部-事業場に留まらず、本社・本部も協力をしながら、全社的に積極的な情報提供と注意喚起を行う。
- 支部-事業場の安全衛生委員会を開催し、定期的に施策の検討や共有化等を行い、取り組みを充実していく。
- 当社社員だけでなく、関連会社・協力会社従業員も含め、事業場全体で安全衛生活動を推進していく。
- 労働災害が発生した場合には、支部-事業場間で徹底的に検証し対策を立案する。立案した対策は確実に実施し、再発を防止する。事業場間においては水平展開を行い、他事業場での発生防止に努める。
- 労働災害の防止のみならず、通勤途上の災害防止の取り組みを推進する。
- 労働衛生については、健康確保の観点から身体の健康維持・増進活動に積極的に取り組んでいく。また、メンタルヘルス等の課題については、引き続き産業医・EAP企業とも連携し取り組んでいく。
安全衛生管理体制


※2 年3回開催
労働災害及び交通事故ゼロを目標にしています。
サッポロビールでは、ストレスチェックの法制化以前より、従業員のメンタルヘルスケアのために、外部専門機関によるEAPサービスを導入し、従業員自身による「セルフケア」と、職場の管理者などによる「ラインケア」の両面から取組んでいます。セルフケアとしては、毎年1回診断を実施、ストレスに気付き対処するための研修等を行っています。
管理職層向けのラインケア勉強会、専門スタッフによる事業場訪問等を実施しています。
今後も、従業員一人ひとりの心の健康を維持するとともに、働きやすい活気ある職場づくりをめざし、社内外の関係者と連携しながらメンタルヘルスケアを推進していきます。
※ EAP(Employee Assistance Program):ストレスの早期発見と問題解決のプロセスを通じて、職場のメンタルヘルスケアを支援し、企業の事業活性、生産性の維持・向上を図る従業員支援プログラム。
職場のコミュニケーション促進の取り組み
身体面の健康とともに精神面の健康は、労働生産性に直結し、エンゲージメントに大きく影響します。在宅勤務の増加によるコミュニケーション不足による職場の一体感の低下、身体活動低下によるこころと体への影響について重点課題と捉えています。コミュニケーションを活性化するために1on1ミーティング(上司と部下)を実施しており、人財育成と組織活性化に資する1on1ミーティングの実施・活用に向け、管理職に向けたセミナーを実施しています。2021年、2022年は心理的安全性に関するセミナーを実施しました。また、オンライン環境下ではミーティング以外に、日常的な会話から組織横断的コミュニケーションまで、チャット機能、通話機能をはじめとしたITツールを積極的に活用・推奨し、感謝を伝え合うサンクスポイント、および日常の体調を報告するパルスサーベイを導入しました。優れた取り組みはイントラネット上で公開し水平展開しています。また、上司と部下とのコミュニケーション強化、メンバーの人財育成を向上させることを目的とした用途に対して、社内コミュニケーション費を支給しています。
2020年よりコミュニケーションの評価として、ワークエンゲージメント、周囲からのサポート、会社や仕事における環境・状況の項目で評価しています。2020年、2021年、2022年と3年連続で3項目の偏差値が向上しました。しかし、在宅勤務が増えた環境下のコミュニケーション不足、高ストレス者へのサポートは今後も課題と捉えています。その他の調査項目や問診の結果などから要因を解析し、今後もPDCAを回し、with/afterコロナ環境下での新しいコミュニケーション形態の模索を更に進めていきます。
職場環境の健康化
運動、食事、飲酒、喫煙などの生活習慣は、プレゼンティーイズム、アブセンティーイズムに大きな影響を与えます。サッポロビールでは生活習慣病やメンタル不調の原因となる生活習慣の改善が課題です。いきいき活躍できる健康的な職場作りを目指して、全国の各拠点が健康に関するe-ラーニング、行動習慣化施策への参加を推進しています。その結果、生活習慣の改善に関し取組済み(6か月未満と6か月以上の合計)の割合は年々増加傾向にあり、喫煙率は年2%ずつ低下しています。一方、新型コロナ流行以降、在宅勤務の多い組織では「歩行又はそれと同等以上の身体活動を毎日60分以上している割合」が減少し、新たな課題となっています。そのため運動習慣を重点課題と位置づけ、健康施策への参加の働きかけを強化しました。また、こころと体の健康に役立つ情報をイントラネット上に掲載し、勉強会の資料と動画を誰でも閲覧できるように公開しています。
グループ全体で開催した職場単位のチーム制の健康行動の習慣化施策には、サッポロホールディングスとサッポロビールから2020年は1500名以上、2021年は1650名以上参加、2022年は各職場でコミュニケーション促進のためにチームリーダーを設定し、1670名以上が参加しました。健保のウォーキングには2021年秋は約490名、2022年春は640名参加しました。2022年の「歩行又はそれと同等以上の身体活動を毎日60分以上している割合」は、2021年より2%改善しました。しかし、職場の運動習慣者の割合とストレス耐性に関連が認められており、さらなる日常の身体活動向上と定期的な運動習慣者を増やす施策が必要です。喫煙率も目標の12%には到達していません。今後は、なぜ健康行動が必要か理解を深める施策とともに、継続的な職場環境の健康化を進めていきます。
労災に関する具体的内容・対応
2022年の休業災害1件の内訳は、落下重量でした。対応としては、発生状況の検証とともに、作業標準化などを実施しました。
災害の情報は全工場にただちに共有し、各職場で同様の災害防止のためのリスクアセスメント、従業員の教育訓練を実施しています。
サッポロビール育種技術による健康への貢献

サッポロビールは、1876年創業時より「選りすぐりの原料だけで、おいしいビールをつくる」という信念にこだわり、大麦とホップを自ら育種してきました。
この育種技術を活用し、食物繊維の一種であるβ-グルカンが豊富なもち性の食用大麦品種「もっちりぼし」を育成、品種登録しました(2011年)。食物繊維が豊富なため、麦ごはんなどの主食からも食物繊維を効率的にとることができます。「もっちりぼし」は、埼玉県の産地品種銘柄(2023年産)になっており、同県内で栽培されています。
ポッカサッポロフード&ビバレッジの健康経営の取組み
ポッカサッポロ フード&ビバレッジ 健幸創造宣言
従業員とその家族、そしてお客様にとって「強くてよい会社」であるためには、『私達一人ひとりの健康』が必要です。
私達自身が健康で生き生きしているからこそ、新しい『おいしい』を次々と生み出し続けることができます。私達自身が活力に溢れていると、提供する商品やサービスの魅力が増します。「強くてよい会社」で、私達のそしてお客様の幸せを創造しましょう。
ポッカサッポロの理念実現のためには、まずは従業員の健康が土台になるという思いから、心身の健康維持増進に取り組んでいます。
フレックスやテレワーク、インターバルといった制度の充実は勿論、個別相談やルールの整備等のココロに寄り添うソフト面での支援も積極的に取り組んでいます。
また、従業員1人ひとりが健康と向き合い、実践し、実感できている姿を目指した1人1目標の設定や、自社商品を活用した独自の食事施策を行いながら、従業員同士が健康を語り合う語れる健康経営を推進しています。
推進体制

当年活動指針
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2023年ポッカサッポロ健康経営活動方針
事業活動で培った知見・ノウハウを活かして、PSの健康経営を推進するとともに、お客様の心と体の健康を支える取り組みを行っていく。
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2023年全社安全衛生活動方針
健幸創造宣言及び健康経営活動方針に基づき、安心安全に働ける職場環境を実現する。
ポッカサッポロならではの取組み
レモンのチカラを体感する骨量測定
ポッカサッポロは、レモンを原料とする商品を数多く展開しており、従業員も日頃の食事に積極的に取り入れています。2022年からはエリアを広げ東京本社・名古屋本社で実施。レモンのクエン酸がもたらす「骨の健康をサポートをするチカラ」についての理解、認識が深まりました。全世代の骨量平均値は105.0%。ほぼすべての年代で平均値100%を超える結果になりました。

コロナ禍だからこそ健康支援強化
ポッカサッポロは、従来より長期療養からの復職者や持病を抱えている従業員について、段階的勤務区分を設定し、定期的に面談することで、本人・上司・産業医・保健師・人事が共通認識のもち、無理なく・働きがいをもって活躍できるよう支援を行なっています。
これらの取組みが評価され「がんアライアワード2022年」でシルバーを4年連続受賞しました。
コロナ禍において生活様式が大きく変わる中、働き方も大きく変わってまいりました。在宅勤務の増加に比例し、コミュニケーションの取り難さから職場の人間関係の築きにくさ、また運動量の低下から生じるメンタル面での不安を減らすことが生産性の向上、事故防止につながると考えて、今後取り組むべき課題と捉えています。
コミュニケーションを活性化するために1 on 1ミーティング(メンバーと上司)を実施し、メンバー向け・マネージャー向けの研修を実施しています。オンライン会議においてもカメラオンでのコミュニケーションを促進、また、異動者や新入社員については対面重視型でのコミュニケーションを実施し、好事例の社内展開を行いました。
加えて、職場を「ワンチーム」として参加する健康的な習慣を身につける生活習慣改善チャレンジキャンペーンを実施し、お互いに励ましあいながら完走する事で職場の一体感の醸成に役立てています。
モチベーション(気持ち)と労働時間の見える化も行い、安心して働ける環境づくりを進めており、2022年のストレスチェック・従業員意識調査結果において、周囲からのサポートに関して母集団の中で高い偏差値を維持、社員のメンタルタフネス度も改善しました。
更に調査の分析結果をマネージャーや産業医・保健師と共有して、全社のみならず職場毎の課題の洗い出しと解決施策の展開も行っています。
更に2022年は全社員で健康的な食生活へチャレンジする取組みとして、社員が自身の健康を意識したアイディアレシピをお互いに共有しあうヒラメキ食卓リレーを開催、語れる健康経営を合言葉に一人1目標を掲げ、身近な食を通じて健康について自分事化を図ってまいりました。
2023年にはさらなる健康的な食生活の実践・習慣化を目指したポッカサッポロオリジナルの取り組みを行っていきます。
サッポロライオンの健康経営の取組み
サッポロライオン 健幸創造宣言
サッポロライオンは、私たち一人ひとりが、「個性を十分に発揮し、自らが強く、明るく、輝き続けるため」に、ここに「健幸創造宣言」を致します!
- 私たちは自由闊達な「コミュニケーション」に努めます。
- 私たちは「自己研鑽」に努めます。
- 私たちは「健康維持、管理」に努めます。
サッポロライオンは外食企業であると同時にストレス解消企業であるという理念のもと、飲食を通じてお客様に 「JOY OF LIVING(生きている喜び)」を提供することを使命としている企業です。
提供する側の従業員のメンタルや身体の不調にも早期に気づきをもたせるよう、管理監督者にはメンタルヘルス・マネジメントの資格習得も推奨しております。
外食事業の課題となる長時間労働抑制に対しては、社内に「働き方改革推進委員会」を設置し、過重労働による健康障害を防止するための課題解決に取り組むと同時に、産業医からの情報提供を社内報に掲載するなど、健康に重きを置いた働き方の推進を実施しております。
毎月発行の社内報の一部には(※資料参照)産業医からの声を「衛声(えいせい)」として従業員に届けています。季節に合わせ、熱中症やインフルエンザ、ノロウィルス等の情報を産業医の目線から飲食店に向けて紹介。それにより、ビヤガーデンでの熱中症を防ぐなど、従業員の知識も高めるようにこころ掛けをしています。


メンタルヘルス不調等のストレス関連疾患の発生予防、早期発見・対応
近年、サッポロライオンでは若年層の女性従業員のメンタル不調が増加傾向にあります。労働者の精神疾患の原因は「ストレス」にあり、その「ストレス」を引き起こす要因はさまざまです。仕事に関するストレス要因①人間関係、②仕事の質、③仕事の量とされます。2021年は、毎年おこなわれるストレスチェックの結果を参考にし20・30代女性にターゲットをおきました。事前にキャリアや職場環境(上司)に関するアンケートを実施、それに基づき座談会を開催いたしました。女性のみの会とし、女性同士で意見が交換できる場を作り、それぞれの人間関係、仕事に関する状況・環境、各個人の心境をざっくばらんに発言し合いまとめました。座談会により、メンタル不調の早期発見を見出すことができると共に、その結果を役員ミィーティングにてフィードバックをおこないます。会社の上層部へ意見が届くことにより、働き方の見直しや見過ごされた悪環境の改善が、メンタル不調者の発生予防になると考えます。同時に長期的な計画、「若年層のメンタル不調ゼロ」に繋げてまいります。また、常に産業医、保健師にて労働者に寄り添った対応、面談等も実施しており、ストレス要因を明確にし1つ1つ改善に向けた指導に心掛けています。
ストレスチェックの反応値も少しずつ減少傾向にあります。社内報での健康経営コーナー「衛声」でも身体の情報はもとより、メンタルヘルスに関するストレス防止対策法なども、引き続き発信してまいります。
休職後の職場復帰、就業と治療の両立
傷病やメンタル不調をかかえている従業員の中には、働く意欲や能力があっても、通院をはじめとする治療と仕事の両立に悩まされている方々がおります。
そのため、就業の継続や復職が困難になる場合も少なくありません。
復職のタイミングや時期については産業医、産業保健師と十分な面談を果たし、休職後100%の職場復帰をめざしています。
また、会社・組織として取り組む必要性や意義を共有することで、治療と仕事の両立を実現しやすい職場風土をつくっていきます。
復職後の産業保健師の定期的なフォローも欠かさず行っております。
サステナビリティ強化
サッポロライオンはお客さまと従業員その家族の健康のため、お取引様とともにサプライチェーン全体の人権の尊重と保護、環境安全の配慮などを優先し、商品の提供につとめております。

サッポロ不動産開発の健康経営の取組み
サッポロ不動産開発 健幸創造宣言
街に暮らす人々が健康で潤いのある豊かな時間、豊かな生活を送ることが私たちの願いです。その実現のためには、まず私たち社員自身が健康であることが欠かせません。
一人ひとりが健康で豊かな生活を手に入れましょう。
健康経営優良法人2023(中小規模法人部門(ブライト500))認定

健康経営の積極的な取組が認められ、健康経営優良企業法人2023の交付を受けました。従業員の健康増進に向けていろいろな取り組みを推進・継続していきます。
健康優良企業「銀の認定」

2022年10月に健康優良企業として「銀の認定証」の交付を受けました。継続して従業員ひとり一人が心身の健康への意識を高め、健康の維持促進に取り組んでいます。
サッポロ不動産開発ではグループの健康増進の取組みとともに、上司とメンバーによる1on1ミーティングを推進し、過重労働の抑制や日頃から心身の変化に気づける体制づくりを図っています。また、フレックスタイムやテレワーク、時間有休等の制度も導入しており、従業員一人ひとりがそれぞれの生活に応じた柔軟な働き方をできるような仕組みづくりをしています。
毎月開催する会社と従業員の代表で構成する安全衛生委員会でも、労働時間や職場づくり、心身の健康増進などについて意見交換を行っています。
さらに社内SNSを活用した情報の発信・共有や、オンラインでのコミュニケーションを円滑に行うための環境整備も積極的に進めており、職場の活性化やワークライフバランスの推進を図っています。
職場のコミュニケーション促進の取り組み
サッポロ不動産開発では、未来価値創造に向け挑戦する組織を目指し、心理的安全性やエンゲージメントの向上に取り組んでいます。職場のコミュニケーションはこれらのベースとなるものです。リモートワークも増え、オンライン環境下でのやり取りが増えている中、コミュニケーションの促進を重要な課題の1つとして位置づけ取り組みを行っています。
2021年からはサンクスポイントという仕組みを導入しました。感謝や賞賛をお互いにサンクスポイントとして贈り合い、相互の関心向上や組織内のコミュニケーションの活発化、モチベーションアップを図っています。
また、コミュニケーションのきっかけづくりとして、社員プロフィールや社内ブログなども運用したり、恵比寿と札幌間のオンライン交流会や忘年会を実施しています。
経営ビジョンプロジェクトという社内プロジェクトメンバーを中心に、オンラインランチ会の試みも開始したり、仲間の為に相互に動ける組織となる目的として対面で社長キャラバンを実施し、今後もコミュニケーション促進に引き続き取り組んでいきます。
サッポロフィールドマーケティングの健康経営の取組み
サッポロフィールドマーケティング 健幸創造宣言
当社は、サッポロビールグループのなかで、お客様に一番近い「売場」を舞台に活動しています。
お客様に喜びと感動を提供するためには、まずは従業員自身が心身ともに健康であることが第一だと考えます。
これからも「元気」「健康」「笑顔」を武器に全員が明るく正しく前向きに活躍できる会社を目指していきます。
健康経営優良法人2023認定(中小規模法人部門(ブライト500))

当社は、経済産業省と日本健康会議が優良な健康経営を実践している法人を選ぶ「健康経営優良法人2023」の認定を受けました。また、中小規模法人部門認定法人の中で、健康経営度調査結果の上位500法人のみが認定される「ブライト500」の認定も同時に受けております。認定後も、引き続き、サッポログループ各社と連携して、健康増進につながる活動を強化してまいります。
健康優良企業「銀の認定」

健康づくりの環境整備の取り組みが認められ、2020年以降2023年も健康保険組合連合会が発行する健康優良企業 「銀の認定証」の交付を受けました。
全社一丸となって健康経営に積極的に取り組んでいます。
サッポログループ物流の健康経営の取組み
サッポログループ物流 健幸創造宣言
サッポログループ物流の経営理念に掲げる、「お客様にご満足頂ける優れた品質、価値ある物流サービスを創造し提供」するためには、まず何よりも従業員一人ひとりの『心身の健康が一番大切』であると考えています。
子会社であるサッポロ流通システム、大切なパートナーである協力会社の皆様を含めた全ての仲間たちが、心身ともに健康でいきいきと働ける職場を目指して、一人ひとりの健康維持と増進を推進していくことを宣言いたします。
健康優良企業「銀の認定」

2021年4月に健康経営をスタートし、2022年7月に健康優良企業として「銀の認定」の交付を受けました。
これからも健康でいきいきと働ける職場を目指して、組織全体で健康づくりに取り組んで参ります。
サッポロ流通システムの健康経営の取組み

サッポログループの配送部門として自社トラックを所有する4事業所のうち3事業所が、社団法人全日本トラック協会が定めた3つの評価項目「1.安全性に対する法令の遵守状況」「2.事故や違反の状況」「3.安全性に対する取組みの積極性」の合格基準を満たし、「安全性優良事業所」※の認定を受けています。
具体的には、車輌からの転落防止対策の実施や運行前の血圧測定の義務づけ、車輌への製品積込作業の見直しなどに取り組んでいます。
※ 安全性優良事業所 荷主企業や一般消費者がより安全性の高いトラック運送事業者を選びやすくするとともに、安全性向上に対する意識を高めるための環境整備を図ることを目的に、社団法人全日本トラック協会が安全性を正当に評価し、認定した事業所。
サッポログループ物流のホワイト物流の取組み
『ホワイト物流推進運動』自主行動宣言
サッポロホールディングス(株)は、「ホワイト物流」推進運動の趣旨に賛同し、2019年にサッポロビール(株)、ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)、神州一味噌(株)、サッポログループ物流(株)の4社から物流の持続的・安定的な運営に向けた自主行動宣言を提出しました。
自主行動宣言について

当グループ4社は、「ロジスティクス業務の標準化」および「グループ拠点ネットワークの構築」を中心に、物流の効率化・働きやすさ向上に向け取り組むことを表明しました。
関係会社との協働・協調の下、トラック運転手や倉庫作業員の労働環境改善に努めます。
ロジスティクス業務の標準化
物流現場でカートンへ識別のために使用している製品コードの表示位置を揃え、視認性を向上させました。今後増加が見込まれる外国人・高齢者等・多様化する労働者にとって、より働きやすい労働環境を実現します。
グループ拠点ネットワークの構築
工場拠点からお届け先までの輸送距離の短縮を図るために、サッポロビール(株)では、東海エリアでの物流拠点の新設、ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)では、西日本エリアでの新たな生産委託を進めました。
今後も拠点ネットワークを見直し、運行上の法令遵守・トラック運転手の更なる負担軽減を実現します。
海外グループ企業
健康問題の予防と管理健康問題の予防と管理
サッポログループでは従業員の健康を第一に考え、海外の従業員の安全衛生とヘルスリテラシーの向上に努めています。
スリーマン社
- 安全と健康に関するHealth and Safety Committeeを毎月開催
- News Letterなどを活用した人事部門による健康に関する啓蒙活動を実施
- Mental Healthに関する情報発信及び相談機関の紹介、セミナーを実施
- Mentorship Program開始、メンターとメンティーによるペア制度での心の健康維持に注力
Stone社
- 各事業場でsafety committee meetings を毎日開催
- メンタルヘルス強化月間を設定し、従業員に啓蒙活動を実施
- 外部リソースにより全従業員がメンタルヘルスのサポートが受けれる体制を確立
サッポロベトナム社
- 福利厚生に健康保険加入を組込み、現地従業員全員に定期健診を年に1回実施
- 健康知識向上の為のニュースレターを人事部門から毎月配信
- 医療関係者からの講習会を年に1度実施
ポッカ社
- 現地従業員全員が定期健診を年に1回実施
- 健康に関する情報を人事部から従業員に月次配信
感染症対策
マラリアは世界で年間2億人以上感染し、結核は2019年に推定1000万人、HIVは170万人が新たに感染しており、サッポログループはグルーバルヘルスの推進の重要性を認識しています。現在、感染症の健康リスクを低減するために、日本国内は勿論、諸国においても以下の取組みを行っています。今後、さらなる感染症に関する教育を進めていきます。
COVID-19
- ポッカ社:職場におけるCOVID-19安全管理措置を制定し、従業員に周知徹底
社内でのコロナ罹患者を管理し必要な支援を実施 - サッポロ北米事業:アメリカ、カナダとも各国の方針を基準に在宅勤務の推奨
- Stone社:感染した場合、感染者と濃厚接触が認められる場合はテレワークを実施
会社の全体集会参加者には、事前の抗体検査を義務化 - サッポロベトナム社:2022年9月にこれまで感染対策として求められていた5K(マスク、消毒、間隔、大勢で集まらない、健康申告が2K(マスク、消毒)に刷新されるとともにマスク着用規制も緩和された(公共の場や医療機関等では引き続き着用)ため、この政府指針に沿った運用に切り替えている。製造場内や事務所の衛生を担保しつつ、マスク着用は任意としている
ジカ熱・デング熱
- ポッカ社:ジカ熱・デング熱の原因と対応に関する情報を従業員に周知
結核
- サッポロベトナム社:現地従業員全員に胸部X線検査を含む定期健診を年に1回実施
狂犬病
- サッポロベトナム社:ベトナム駐在員に予防接種を実施
安全衛生活動
- スリーマン社:月に1回 Health and Safety Committeeを開催
- アンカー社:月に1回 Safety Committeeを開催
- Stone社:月に1回 safety committee meetings を開催
- サッポロベトナム社(ロンアン工場):月に1回 Labor Health and Safety Meetingを開催
- ポッカ社 :
- リスク管理と改善活動に向けて、「Safety Committee」を月に1回開催
- 職場安全点検を月次で実施
- 緊急対応チームに属する従業員は、消火活動・有害物質流出時の封じ込め訓練を実施
- 避難訓練を年2回実施
環境の持続可能性
- ポッカ社 :
- 半年に一度、CSR(企業の社会的責任)活動実施
- 社員ボランティアによる水路のゴミ拾い実施
福利厚生
様々な福利厚生施策を通じて、社員の生活を支援しています。
社宅制度による住居支援、財形貯蓄、社員持株制度、慶弔慰金制度といった各種施策に加え、カフェテリア制度を導入しています。社員のライフスタイルの多様化を踏まえ、予め会社が準備した「育児・介護」「自己啓発」「健康づくり」「リフレッシュ」等のメニューの中から利用者自身が必要な支援を必要な時に選択できます。
また、社員のライフプラン・マネープランの支援に努めています。
労使関係
基本的な考え方
サッポログループでは、定期的に労使協議の機会を設けて労働条件や人事諸制度について討議するなど、労使一体となって職場環境の維持・改善、安定した労使関係の構築に努めています。
安定した労使関係の構築
サッポログループ各社は、グループ人財マネジメントビジョンに基づき、安心して働ける職場環境づくりには、従業員の安全・健康に対する配慮の徹底が不可欠だと考え、労働災害の防止や、心身の健康維持・増進に向けたさまざまな施策を実施しています。
サッポロビールの労使関係
サッポロビールでは従業員組合としてサッポロビール労働組合が組織されています。サッポロビール労働組合は管理職以外のほぼ全従業員が加入しています。
「会社と組合とが相互にその理念を尊重し、職場規律の確立、労働条件の維持改善、業務の能率的遂行を期し、あわせて安定した労使関係を築き、会社の発展を実現する」ことを労使関係の基本としています。
サッポロビール労働組合との間で締結している労働協約において、「会社は組合が社員を代表する唯一の正当な交渉団体であることを認める。」「会社は組合活動の自由を認める。組合員は組合員であることおよび正当な組合活動に従事したことによって不利益な取り扱いを受けることはない。」と明記し、団体交渉の権利ならびに結社の自由の権利を尊重しています。
労使間では、労働時間や経営協議制の運用等について労使協定を締結しており、労働条件の基準の決定や諸制度の新設・改廃にあたっては、正式な団体交渉のほか、団体交渉に準ずる専門委員会を設置して意見交換を行うなど、より実質的かつ迅速に解決できる協議体制を整えています。
経営方針、経営内容などの諸課題については会社と労働組合代表による経営協議制を導入し、相互に意見を交換する場を年2回設けています。
サッポロビール労働組合は上級団体となる日本食品関連産業労働組合総連合会に加盟し、上級団体要請事項に対して適切に対応しています。
サッポロライオンの労使関係
東証二部に上場した翌年の1989年、サッポロビール労働組合ライオン支部からサッポロライオンの労働組合として独立。
以降約30年が経過し、現在は約350名が加入しています。
「働きやすく働き甲斐のある職場づくり」「ゆとりと豊かさを求め、労働条件の改善と向上を図る」「全員参加による活力ある組織づくり」を活動の基盤とし、「経営諮問委員会」「労使懇談会」といった年2回の経営協議制の場で企業経営に対する提言や、組合員からの声を伝えています。経営協議制の場で提言した内容の多数は実現しており、労使が一体となって企業経営に取組んでいます。
また、独立以前より続いている労働組合主催の厚生会活動「みかん狩り」は、毎年11月3日(文化の日)に開催しており、当社従業員やその家族、会社役員等も参加し、毎年100名以上が参加する一大イベントとなっております。その他にも様々な厚生会活動を開催しています。
ワークライフバランス
働き方改革の取り組み
サッポロビール働き方改革の取組みサッポロビール働き方改革の取組み
サッポロビールは、仕事の生産性向上・心身の健康・生活の充実を目的に、2017年「働き方改革2020」をキックオフしました。
2020年までの4年間の取り組みとして、各自の業務を優先順位づけし、取捨選択を進める一方、テレワーク・時間有休・スーパーフレックス・勤務間インターバルの各制度を導入し、働き方の選択肢を拡大し時間創出を図る等、より柔軟で生産性の高い働き方を可能にする改革を実行してきました。
そして、2021年からは社外副業制度、社内副業制度、社内インターン制度を開始すると共に、2020年に策定した経営理念やビジョンを実現するための行動規範である「カイタクしよう」のベースとなり、「自律した働き方」「チームワークで成果を上げる働き方」「ワークライフバランスの質を高める働き方」を実現する取り組みを推進してきました。
そのような中、新型コロナウイルスの発生、感染拡大の事態が生じ、これまでの働き方とは異なる出社制限・テレワーク中心の働き方を余儀なくされる状況が長期間に及んだことから、このような状況下にあっても「働き方カイタク」が目指す従業員のありたい姿(自律・チームワーク・ワークライフバランス)を実現するための新たな働き方の仕組みとして、2022年7月に「withコロナの“対面・対話”を重視した働き方“Sapporo Workstyle”」をスタートしました。
お酒には酌み交わすことで人と人を繋ぐちからがあります。こうしたお酒との長い歴史と文化を育んできた当社ならではの働き方として、人と人を繋ぐ“対面・対話”を重視する働き方を志向し、出社でもテレワークでも力を発揮できる働き方を実現することにより、組織及び個人の生産性とエンゲージメントの向上を目指します。
新型コロナウイルスの感染法上の位置づけが変更となった後も、「働き方カイタク」と“Sapporo Workstyle”の2本の柱で働き方改革の取り組みを進めていきます。
ポッカサッポロ働き方改革の取組み
ポッカサッポロでは、2017年から働き方改革に積極的に取り組んでいます。フレックスタイムやテレワーク、インターバル等の時間と場所を効果的に活用する制度を導入した結果、1年後には「1人1か月あたり1日分の労働時間が削減」されたことが明らかになりました。コロナ禍前に導入したこれらの制度も存分に活用しながら、コロナ禍においても、セルフマネジメント、自己リーダーシップの下、多様な社員が働きやすい環境整備、生産性向上に取り組んできました。
また、自立的なキャリア形成や自己成長、新たな挑戦の支援を目的として、2021年10月1日から副業を認め、挑戦できる場を提供しています。
労働時間の削減と有給休暇取得促進
労働基準法を含めた各種法規制に従い、人事制度を策定しており過度の労働時間を削減すべく取り組んでいます。
サッポロビールの労働時間削減と有給休暇取得促進の取組み
サッポロビールでは、全社的な働き方改革の取り組みを通じて、所定外労働の削減と有給休暇取得促進の取り組みを推進しています。
柔軟な働き方を可能にする制度・施策としてテレワーク制度、時間有休制度、スーパーフレックス制度、勤務間インターバル制度を導入すると共に、これらの制度を活用可能とするため、モバイルPC、モバイルwifi、携帯電話等の機器の支給や、出社して対応する必要のある業務の見直し(捺印業務の簡素化、会計伝票・請求書のペーパーレス化・電子化、会議・研修のリモート実施等)も進めています。
所定外労働削減の取り組み
業務特性や人員規模等が異なる点を考慮し、事業場毎に目標を設定し、その達成に向けて取り組みを進めており、労働時間管理に関する社内ルール(所定外労働の事前申告・事前承認、勤務表の日々入力・日々承認)を徹底すること、毎月の所定外労働実績を見える化して長時間労働に対する原因把握と対策の検討・実施等を通じて長時間労働の抑制・防止を進めています。
また長時間労働者に対する産業面談実施により心身の健康へのケア・フォローにも取り組んでいます。
有給休暇取得促進の取り組み
有給休暇については全社統一の目標として2023年は16日以上取得(月1日以上+夏季・年末年始時期の連続休暇で取得)を掲げています。
所定外労働と同様に毎月の取得状況を見える化し、状況に応じて取得促進の働きかけを行っている他、労使協働で連続取得キャンペーン等の施策も展開しています。
また有休の計画的取得が業務効率の向上やワークライフバランスの観点から重要であるという啓蒙活動にも併行して取り組んでいます。
期日 | 目標数値 | |
---|---|---|
年間労働時間 | 2023年 | 2000時間 |
有給休暇平均取得日数 | 2023年 | 16日 |
サッポロホールディングスを含む
※ 年間労働時間=所定内労働時間(1830時間/年)+所定外労働時間-有給休暇取得時間 で算出。
サッポロ不動産開発の労働時間削減と有給休暇取得促進の取り組み
サッポロビールでは、全社的な働き方改革の取り組みを通じて、所定外労働の削減と有給休暇取得促進の取り組みを推進しています。
柔軟な働き方を可能にする制度・施策としてテレワーク制度、時間有休制度、スーパーフレックス制度、勤務間インターバル制度を導入すると共に、これらの制度を活用可能とするため、モバイルPC、モバイルwifi、携帯電話等の機器の支給や、出社して対応する必要のある業務の見直し(捺印業務の簡素化、会計伝票・請求書のペーパーレス化・電子化、会議・研修のリモート実施等)も進めています。
所定外労働削減の取り組み
サッポロ不動産開発では、スーパーフレックスタイム制度、テレワークの導入等各制度を実施し、効率的に業務を行える風土を創出しています。時間外削減の対策の一部として特定以上時間外勤務の社員に対して所属長へ時間外削減の対策、社員の体調やメンタル面の確認などの面談実施をしています。また、有給休暇取得促進のために、連続5営業日の取得を推奨をしています。
期日 | 目標数値 | |
---|---|---|
年間労働時間※ | 2023年度 | 1880時間 |
有給休暇平均取得日数 | 2023年度 | 16日 |
※ 年間労働時間=所定労働時間+所定外労働時間-有給休暇取得時間
- ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の推進
-
成長と生産性向上に向けた人的資本投資