サステナビリティ
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成長と生産性向上に向けた人的資本投資

人財開発・育成

人財育成に関わる基本方針

サッポログループは、人財は私たちすべての価値創出の源泉であると考え、それぞれが個々の強みを最大限に発揮し、主体的なキャリア形成ができるよう、グループ全体で推進しています。当社では、多様性の促進、スピードある成長に向けた人的資本投資を実行することで、個人の成長とともに企業価値向上を牽引していきます。また、これら戦略を実現するために、グループ各社の特性を踏まえた人財育成の支援をしていきます。
サッポログループで働く多様な人財が、心身ともに健康で、元気で明るく前向きなエネルギーをもって新たな領域に挑戦・越境し、次々と新しい価値を創出できる企業を目指し、社内環境整備に取り組みます。

人財育成プログラム

サッポロホールディングス

中期経営計画で目指す「海外事業の成長」「コア事業における収益力向上」を実現するため、スピードを上げ集中投資する人財として経営、グローバル、DX・ITの3つを掲げ、人財確保・育成を重要課題と位置付けております。

経営人財育成

サッポログループサクセッションプランを通じ、経営人財の潤沢な確保を目指し、グループ各社にて計画的育成を進めています。

経営人財育成

グローバル中核人財

KPIである100名の人財確保に向け、人財要件定義、育成配置・教育プランを構築、人財育成に取り組んでおります。

グローバル中核人財

DX・IT人財育成プログラムで「全社員DX人財化」推進

DX・IT人財育成プログラムで「全社員DX人財化」推進

DX事業環境整備の一つである「人財育成・確保」の取り組みとして、「DX・IT人財育成プログラム」を2022年よりスタートさせました。このプログラムは、外部の教育プログラムを活用しながら、DX・IT案件を推進できる人財の拡大を目指すもので、3つのステップで構成されています。
最初の「全社員ステップ」では、全社員約6,000名を対象として、eラーニングを通じてDX・ITの基礎的知見を備えた人財の育成を目指します。その後の「サポーターステップ」で900名規模のDX・IT推進サポーター、「リーダーステップ」で200名規模のDX・IT推進リーダーを育成し、2023年までにグループ全体の戦略推進力の向上を図ります。
そして、2024年以降は、社内で自走的に人財育成ができる体制を構築する計画です。その後はリアル・バーチャルでのコミュニティ形成や、育成後の活躍の場をつくるなどの継続的な人財育成施策により、DX・IT人財のさらなる拡充を目指します。

DX・IT人財育成プログラムで「全社員DX人財化」推進

グループ人財育成施策

分類 施策 2023年 備考
人数(人) 延べ時間(時間)
経営人財育成 LDP(Leadership Development Program) 8 460 次世代経営人財育成
外部研修への派遣 6 763
グローバル人財育成 GLE(Global Resource Development Program for Coming Generation) 8 296 若手グローバル人財育成
GPC(Global Leadership Essentials) 8 760 グローバルリーダー育成
DX・IT人財育成 全社員向け研修 4,800 33,600
基幹人財育成研修 199 10,450
役員・管理職向け研修 155 382
役割変更時研修 新任部支店長職研修 49 882
昇格時研修 299 3,724 経営職(マネジメント)及び一般社員各階層
マネージャー育成 D&I研修 1,000 4,000 アンコンシャスバイアス研修
キャリア研修 シニア世代(58歳)キャリアカイタク研修 101 606
新入社員研修 新入社員研修(グループ合同) 84 2,772
自己啓発支援 通信教育 425 -
語学学習支援 145 -
人財育成投資(SH+4事業会社)百万円

このように、事業戦略を担う重要な経営基盤である人財への積極的な投資を進めてきた結果、23年の人財育成投資額は279百万円、2020年の約3倍となりました。

サッポロビールの人財育成の取組み

サッポロビールの人財育成の取組み

サッポロビールの人財育成ビジョンは、サッポロビールの「これから」を創る、挑戦し成果を創出する人財の育成となっています。
その為の育成方針は、「自分のキャリアは自分で切り拓く」ことをサッポロホールディングスと共通して掲げています。
ひとりひとりが自己実現への物語を描けるように支援し、お互いに教え学び合い切磋琢磨し合う施策を提供し、その学び・気づきがそれぞれの現場で実践され、成果に繋がる機会を創出していきます。
また、多様 な人財の理解を深め、一人ひとりの力を引き出す管理職のマジメント力の強化に努めています。管理職向けの評価者研修として「心理的安全性」や「1on1実践」などをテーマにした研修を毎年開催しています。(2022年参加率100%)

2020年 2021年 2022年
総研修費(百万円) 56 95 189
総研修時間 14,907 13,915 15,851

※ 人事部主催の集合研修延べ時間(研修時間×参加者)

サッポロビールの主なキャリア形成支援施策(体系図)

(体系図)

サッポロホールディングスを含む

TOPICS

第4回「プラチナキャリア・アワード」で優秀賞を受賞

第4回「プラチナキャリア・アワード」で優秀賞を受賞

サッポログループは、すべての従業員を会社の宝である「人財」と位置づけ、人財の個性と実行力こそがブランドをかがやかせると考え、心身ともに健康で明るく前向きに新たな領域に挑戦・越境し、当グループで働いていてよかったと思える企業を目指しています。全ての従業員に「自分のキャリアは自分で切り拓く」ことを推奨し、多岐にわたる学びの機会の提供とともに主体的にキャリア形成が行える様々な制度、仕組みを構築しています。
このような取り組みを評価いただき、第4回「プラチナキャリア・アワード」において、優秀賞を受賞しました。

※ 主催:(株)三菱総合研究所、協力:東洋経済新報社、後援:厚生労働省、東京証券取引所

サクセッションプラン(後継者育成計画)の策定・運用

次世代のリーダーを担う人財の発掘と育成を目指し、サクセッションプランを策定・運用しています。
経営者育成施策に毎年約40名を派遣したり、ストレッチアサインメントを軸とした経験の場を与えるなどして育成に努めています。半期に一度、経営会議で進捗確認と育成計画の見直しを図っています。

「チューター制度」による新入社員研修

「チューター制度」は、サッポロビールが1988年に導入し、20年以上にわたり企業文化として受け継がれてきた新入社員教育制度です。同一職場内の先輩をチューターとして任命し、チューター研修を受けたそのチューターと所属長を中心とした所属部署メンバー全員で新入社員をきめ細かく指導していきます。
新入社員は、業務の悩みや不安を相談することで安心でき、モチベーション向上や早期戦力化につながります。一方、チューターも、新入社員と真剣に向き合うことで指導する技術を学んだり、新たな気づきを得ることでよい成長の機会となります。
新入社員は入社翌年3月までの期間、月1回、学んだことや疑問をレポートにし、それに対してチューター、上司が順に確認・コメントを記入します。上司は、チューターに対するコメントもします。上司が教育にしっかりと携わることで、現場全体で新入社員を教育する意識が形成されています。
また、これらは社内イントラ上で公開されており、新入社員は同期の仕事ぶりやほかのチューターのコメントを見ることで良い刺激となり、相互啓発につながっています。
今後、会社を取り巻く環境が次々と変化していくなかで、「人財」の成長が非常に重要です。チューター制度は新入社員の成長、チューターの成長、現場の成長、ひいては会社の成長につながるサッポロビールのDNAであり、今後も継続・活性化していくことが重要であると認識しています。

TOPICS

「自分のキャリアは自分で切り拓く」為の“公募型研修”

「自分のキャリアは自分で切り拓く」為の“公募型研修”

自分の課題感を克服するきっかけを掴む
年初にイントラネット上で「受講してみたい研修テーマ」に関するアンケートを実施し、多くの票を集めたテーマを中心に、公募型研修を実施しています。
毎回募集開始直後に定員に達してしまう人気施策です。「マーケティング基礎」や「財務基礎」等、毎年複数のテーマを取り上げ、社員の学びを啓発しています。
この施策を通して、学びの機会が与えられるのを待つのではなく、自ら手を挙げて取りに行くという風土づくりに繋げていきます。

TOPICS

世界のSAPPOROへ、若手グローバル人財育成プログラム「GPC」

世界のSAPPOROへ、若手グローバル人財育成プログラム「GPC」

海外事業を担う人財を育成するために「GPC」
(Global Resource Development Program for Coming Generation)というプログラムを毎年実施しています。
国内における異文化理解プログラムや外国人講師によるネゴシエーションやプレゼンテーションプログラムだけでなく、グループ会社が存在するシンガポールやベトナムにも訪問し、海外での実践研修も組み込んでいます。
シンガポールでは大きな存在感をもつポッカシンガポール社での研修や、様々な文化の街を訪れ、現地の人々とのコミュニケーションによりアウトプット力の向上を図るなどのプログラムを実施、またベトナムではサッポロベトナム社の製造拠点訪問や現地で展開している日系企業へ訪問し意見交換するなど、様々なプログラムを導入しています。

サッポロ技術アカデミー

実践的な研修によりスキルアップ

従業員満足から、お客様満足・感動へ!この考えをもとに技術アカデミーは、主にサッポロビールのものづくりに関わるメンバーを対象に20以上もの研修コースを提供しています。中でも「醸造技術研修」は、営業メンバーも含めた各受講者が5Lのビールを、原料配合からびん詰までの全行程にわたって、五感で体感できるように独自の設備で手づくりします。そして、各人がびん詰後、自製のラベルを貼り、最終製品として「自ビール」を完成させ官能評価します。これにより、ビール造りの原則を学ぶことができる研修となっています。

また「メカトロニクス研修」をはじめとした工程制御に関連する研修を設け、複雑・高度化と自動化の進んだ設備の理解を深め、問題解決能力の向上に結びつけています。更に、経営面から必要とされる経理の基礎知識を体系的に学び、収益向上に貢献することを目的とした「経理研修」などにも取り組んでいます。

当アカデミーからは開設28年でのべ7000人を超える修了者を送り出しており、サッポロの品質を人財面から支える重要な役割を担っています。

サッポロ技術アカデミー
「醸造技術研修」では、原料配合からびん詰までの全行程を独自の設備で手づくり
サッポロ技術アカデミー
「メカトロニクス研修」では、工程制御に使用されている設備を用いた実践的な研修を実施

所在地

〒425-0013 静岡県焼津市岡当目10

ポッカサッポロフード&ビバレッジの人財育成の取組み

ポッカサッポロフード&ビバレッジの人財育成の取組み

理念体系「私たちの使命」を実現するために、個人と組織の成長を促進する取り組みをしています。
お客様のニーズや環境変化に対応した新たな発想による価値の創造を目指し、主体的な意識や顧客視点、戦略的思考、マネジメント等に関する学習機会を提供することで、各社員や組織が「自立的に行動し、挑戦し、やり抜く」ための支援をしております。

ポッカサッポロフード&ビバレッジの主なキャリア形成支援策

各種研修
階層別研修
選抜/指名型研修
公募型研修(スキル)/論理思考力、課題解決能力
公募型研修(マインド)/キャリア形成、セルフリーダーシップ
職種別専門研修
海外研修プログラム
自己啓発支援
通信教育の受講料補助
資格取得奨励制度
語学学習支援
短時間型ワークショップ
サッポロライオンの人財育成の取組み

サッポロライオンの人財育成の取組み

各人の役割と責任に応じた仕事の成果を適正に評価し処遇することで、働きがいと仕事のやりがいを高め、「成果を生むことができる人財集団企業」をめざしています。
キャリアアップを目的に、日常業務に直接結びついた内容の職種別研修をはじめ、階層別研修や自己啓発支援制度などを導入しています。自己啓発支援制度としては、通信教育や資格取得支援制度を活用しながら専門知識・技術取得を支援し、スキルとホスピタリティマインドを高め、より一層、お客様のニーズに応えられる従業員の育成に努めています。

サッポロライオンの主なキャリア形成支援施策

階層別研修
支配人リーダーシップ研修
店長職マネジメント研修
調理長研修
職種別研修
サービストレーナー養成研修
調理実務研修
各種業務実務研修 など
自己啓発支援制度
資格取得支援(唎酒師(ききざけし)、焼酎唎酒師、ソムリエ、ふぐ調理師、レストランサービス技能士 など)
通信教育負担金補助
サッポロ不動産開発の人財育成の取組み

サッポロ不動産開発の人財育成の取組み

自分も仲間も会社の明日も楽しみだと思えるように、未来を創造し、挑戦意欲をもち、自ら変化し成長し続ける人が増えている状態を目指しており、大幅に人的投資を増大。
業務上有益な資格に加え、「不動産のプロ」として活躍する上で必要な専門資格の取得を奨励し、会社が必要な費用を負担する公的資格取得支援制度を設けています。スキルマップの活用を通して個々人のスキルアップを図り、自身の更なる成長に繋げています。また能力開発費をアメリカの平均値並みに人的投資を増大して年間を通しe-ラーニングなどを実施しています。
DX人財化推進に対し、全社員DX・IT推進サポーターとして育成して2026年までにDX・ITリーダーを15名育成・配置を目指しています。全社員に対してITパスポートやG検定の資格取得推進、積極的なリスキリング機会の提供を行っています。

保持推奨資格と業務への活用事例

資格
担当業務
活用例
一級建築士
技術
建物の企画立案、設計・施工のマネジメントなど
宅地建物取扱士
テナント営業
賃貸借契約締結時の物件に関する重要事項説明など
不動産証券化協会認定マスター
不動産投資
VA流動化投資・不動産私募ファンドへのエクティ投資
サッポログループ物流の人財育成の取組み

サッポログループ物流の人財育成の取組み

サッポロ・ロジスティクス★人づくり大学(通称:ロジ大)

ロジスティクスを取り巻く厳しい環境変化の時代において、人財育成を最重要課題のひとつと捉え、グループ全体のロジスティクス改革を推進する人財育成、開発を目指し、2019年よりロジ大を開校し運営しています。毎年グループ各社からロジスティクス部門だけにとどまらず様々な部門から参加し、2023年までに延べ104名が修了しています。ロジ大では、ロジスティクスの基礎知識の習得から事業戦略に繋がるSCMを起点とした課題提起に至るまで幅広い活動の機会を提供しています。受講生同士が交流、切磋琢磨することでロジスティクスをより深く考える場となっています。
ロジスティクスと経営は密接な関係にあることから、ロジ大受講生だけではなく、経営層をはじめグループ従業員全体を対象とした学びの場の提供にも取り組んでいます。その一つであるオープンセミナーでは、社外から著名な講師を招いて経営・組織・現場・DXなどのバリューチェーンに跨る課題について講演頂いており、グループ従業員がロジスティクス課題を自分事として捉えるための好機となっています。

ロジ大学

健康経営

健康経営の取り組み

サッポログループでは2017年に健康経営プロジェクトをキックオフ、サッポログループ健幸創造宣言のもと、従業員の健康意識改革に向けた基礎づくりや健康管理推進体制の強化に取り組んでいます。
グループ従業員の健康増進を通じて、重要な経営基盤である人財が「全ての事業が提供する時間と空間で、人々の地域社会のWell-beingに貢献」していくことを目指します。

サッポログループ健幸創造宣言

サッポログループは、グループの人財の心身の健康は、従業員・その家族・会社の幸せを創造することにつながるものと考え、2017年8月に「健幸創造宣言」を実施しました。

サッポログループ健幸創造宣言

  1. 事業の担い手である従業員は健康増進に取り組み、会社の成長につなげます
  2. 健康な従業員が「酒・食・飲」の事業を通して、お客様の心身の健康や幸せに寄与します
  3. 健康増進に積極的に取り組むことで、働く場としての魅力を高め、企業の存続につなげます

従業員の健康意識改革に向けた基礎づくりと健康経営推進体制の強化

一番の根幹となる従業員一人ひとりの健康意識の向上・健康増進に向け、毎年、定期健康診断の受診率および、緊急治療対象者の再受診率100%を目指し、働きかけを行っています。また健診で所見があった従業員には、産業医や保健師などの専門家による面談を実施し、行動習慣の改善を促しています。更に、従業員の健康意識と行動を変えるために、様々な施策を役員とともに推進しています。この結果、健康経営を開始した2017年以降、課題である喫煙率、睡眠で十分休養がとれている割合、運動習慣者の割合、生活習慣病健診受診率は改善してきました。サッポログループでは健康経営の目標を、プレゼンティーイズム、アブセンティーイズムの改善、エンゲージメントの向上に置き、これらが経営課題である多様な人財の活躍、生産性向上と収益力強化、持続的成長につながると考えています。今後さらにステークホルダーのウェルビーイングにつながる健康施策を展開していきます。

サッポログループ 健康関連各種データはこちら

従業員の安全と健康

サッポログループでは、各国の労働関係諸法令を遵守するとともに、労働協約や就業規則等に沿った労働時間や労働条件等の適切な就業管理を行います。また、従業員の安全と健康を確保すべく、労働災害ゼロ、ならびに過度の労働時間の削減を目指します。
サッポログループでは、年に2回開催するグループサステナビリティ委員会において、各社役員によるグループ各社の安全衛生に関する監視と監督を行っています。

推進体制

推進体制

サッポログループでは、サッポロホールディングス 代表取締役社長を最高責任者として、健康保険組合、各社役員、安全衛生委員会、産業医療スタッフ、労働組合、一般従業員と強く連携し、こころと体の健康づくり、職場環境の健康化に取り組んでいます。
2020年より身近な健康推進者として「健康アンバサダー」を任命し、日常会話の中での健康に関する話題を増やす役割を担っています。

健康経営中期計画(2023年ー2026年)

健康経営中期計画(2023年ー2026年)
2026年KPI
緊急治療対象者医療機関受診継続フォローアップ 100%
要精密検査再受診率 100%
特定保健指導の対象者割合(40歳以上) 20%以下
特定保健指導実施率(40歳以上) 55%以上
生活習慣病健診受診率(40歳以上) 100%
婦人科健診受診率(全年齢) 50%
日常生活において歩行又は同等の身体活動を1日1時間以上実施している割合 70%
1回30分以上の運動を週2回以上、1年以上実施している割合 50%
喫煙率 12%以下
高ストレス者割合 前年度より減少

健康投資額

サッポロホールディングス+4事業会社の定期健診、生活習慣病健診補助、ストレスチェック、エリア保健師、健康e-ラーニングの合計投資額は、2021年度 約9,200万円、2022年度 約9,400万円、2023年度 約9,400万円でした。

労働損失額の変化

アブセンティーイズムとプレゼンティーイズムの合計から計算したサッポロホールディングス+4事業会社従業員1人あたりの2021年労働損失金額は2020年より約9.2千円改善、2022年は2021年より約97千円改善、2023年調査では2022年より約30千円改善しました(労働損失金額は平均給与500万円とした場合で算出)。

医療費

サッポロビール健康保険組合加入者:被扶養者含む1人あたりの医療費は、2019年:142,639円、2020年:132,252円で、2021年:151,955円でした(厚生労働省 健康スコアリングレポート)。

TOPICS

「サッポログループ 健康経営優良法人認定」

2023 健康経営優良法人 ホワイト500 2023 健康経営優良法人 2023 健康経営優良法人 ブライト500 2023 健康経営優良法人

2023年、大規模法人部門では、サッポロホールディングス、サッポロビール、ポッカサッポロフード&ビバレッジは健康経営優良法人「ホワイト500」、サッポロライオンも健康経営優良法人の認定を受けました。
中小規模法人部門では、サッポロ不動産開発とサッポロフィールドマーケティングの2社が健康経営優良法人「ブライト500」、ヤスマも健康経営優良法人の認定を受けました。
★サッポロホールディングス・サッポロビール(7年連続:2017年~2023年ホワイト500)
★ポッカサッポロフード&ビバレッジ(6年連続:2018年~2023年ホワイト500)
★サッポロライオン(6年連続:2018年~2020年3年連続ホワイト500)
★ヤスマ(7年連続:2017年~2023年、2021年ブライト500)
★サッポロ不動産開発(2023年:ブライト500)
★サッポロフィールドマーケティング(2023年:ブライト500)
サッポログループは、社員の健康増進に向けた様々な取り組みを進めています。「産業医と連携した定期健康診断実施後フォロー体制の整備」「事業場独自の健康増進施策の展開」「ストレスチェック集団分析結果を活用した職場環境改善に向けた活動」などを実施しています。また、健康保険組合と連携した禁煙施策、生活習慣病健診の受診率の向上施策や、運動や健康的な食習慣を推進するキャンペーンなどの取り組みも展開しています。今回の認定は、ステークホルダーの健康課題に対して経営視点から戦略的に取り組んでいることが高く評価されたものです。
サッポログループでは、今後もステークホルダーのウェルビーイングの実現に向けて更なる取り組みを継続していきます。

定期診断

サッポログループでは、従業員が健康、安全に働くために、労働安全衛生法に基づき毎年従業員を対象に定期健診を実施し、健康リスクの高い従業員に対しては、産業医と保健師など医療関係者が個別にフォローしています。従業員の定期健診受診率は100%、緊急治療が必要な従業員の医療機関再受診率は100%です。

歯の健康

サッポロビール健康保険組合では、無料歯科検診の環境を整えています。また、歯周病が全身の健康に及ぼす影響に関する資料、動画をイントラネット上で公開しています。

生活習慣病健診(がん検診)

サッポログループでは疾病の重症化予防や早期発見がアブセンティーイズム、プレゼンティーイズムを改善するために重要な課題と考えています。35歳以上の全従業員に加え、婦人科健診は34歳以下の女性は婦人科を対象にがんの早期発見につながる生活習慣病健診(がん検診)を実施しています。
またサッポログループでは2026年までに、40歳以上の生活習慣病健診受診率100%、婦人科健診の受診率(全年齢)50%を目標に掲げています。受診促進のために、会社とサッポロビール健康保険組合から健診費用の一定額を助成しています。婦人科健診については、全年齢を対象として助成金を出し健診の推奨を行っています。2021年より、若い世代の婦人科健診の受診を促進するために、34歳以下の婦人科健診の助成金を増額しました。受診にかかる時間は、定期健診と同様に勤務時間扱いにしています。がん検診の重要性を定期的に情報発信し、未受診者に対しては、事務局、各エリアの労務・健康管理担当者、上司から繰り返し受診勧奨しています。未受診の原因と要望を調べるために未受診者を対象にアンケートを実施し、受診可能な医療機関を増やす等、改善に取り組んでいます。
その結果、2022年度の全グループの40歳以上の平均受診率は2021年度より約9%向上し83%、2023年度は84%でした。婦人科健診の受診率は年々向上し、全年齢で59%とKPIの50%を超えました。しかし34歳以下の受診率はまだ38%と低いことが課題です。
引き続き、未予約者へのリマインド、講演会、がん経験者の体験共有イベント、イントラ上での科学的根拠のある情報発信などを通じて、重篤な疾病の早期発見のために受診率の向上を目指していきます。

メンタルヘルス

サッポログループでは精神の健康と安定のために、ストレスチェックを毎年実施し、産業医、臨床心理士、保健師など専門家による面談を行っています。また、健康に不安がある従業員の相談窓口として社内の保健師相談窓口を設置している他、従業員、その家族を対象とした24時間対応可能な第3者機関の相談窓口、ならびにサッポロビール健康保険組合のサイトから相談できる第3者機関の窓口を設置し、電話、webで各種相談を受け付けています。
また、2020年より、従来の従業員意識調査、ストレスチェック、健康サーベイの3つの調査を統合した新たな調査を開始ました。調査結果と環境要因、生活習慣との因果関係を含めた複合的な解析により、職場環境づくりに向けた各種施策の立案・実行に結び付けていきます。
メンタル不調の予防施策として、セルフケア、ラインケアの周知、マインドフルネスのセミナーを実施しています。また、運動習慣、健康的な食習慣とメンタルとの関係、在宅勤務者の新しい働きかたとして通勤分の身体活動の減少を補う健康行動の重要性について、イントラネット上に資料と勉強会の動画を公開しています。

禁煙施策

喫煙は本人だけでなく、受動喫煙も健康と労働生産性に重大な影響を与えます。サッポログループでは、喫煙対策を重点課題と捉え、継続的に取り組んでいます。
2019年にスタートしたスワンの日(毎月22日)の喫煙所閉鎖を開始し、2022年1月より事業会社を対象に就業時間内禁煙を開始しました。グループ本社棟は2020年7月に喫煙所を撤廃し、営業部門の社用車は2021年1月から全面禁煙にしました。2021年1月から営業部門の社用車を禁煙にしました。
サッポロビール健康保険組合は希望者に対して、オンライン禁煙プログラムの全額補助を行っています。2021年はオンライン禁煙に新プログラムを追加し全額補助の対象にしました。また、新たに禁煙外来補助制度を開始し、禁煙の取り組みを強化しています。
健康管理担当者と健康アンバサダーを対象に、受動喫煙のリスク、禁煙の効果など科学的根拠に基づいた勉強会を開催し、資料と動画をグループ内で共有し活用しています。喫煙率は年々減少し、サッポロホールディングスと事業会社4社の平均喫煙率は2021年から2022年に1.8%低下しました。2023年は、役員・役職者向けに禁煙と職場の健康風土の重要性に関するセミナーを開催し、サッポログループ内に動画を展開しています。事後アンケート回答者の約8割が役にたったと回答しています。グループ内に動画を展開しています。2026年までの中期計画の目標値12%以下を目指して、さらに喫煙対策を進めていきます。

女性の健康

サッポログループではプレゼンティーイズムの改善と、婦人科健診の受診促進、お互いを思いやる職場作りのために、女性の健康に関するe-ラーニング、ならびに婦人科医によるセミナーを実施しています。また、更年期に関する資料、動画をイントラネット上に掲載しています。2022年のセミナーの管理職受講率は、サッポロホールディングス/サッポロビール、ポッカサッポロフード&ビバレッジともに約91%、サッポロライオンは25%でした。セミナーの事後アンケートでは、大変満足した、やや満足した割合の合計は約9割でした(回答者約600名)。また、2022年の女性の健康に関する役員・従業員を対象としたeーラーニングの受講率はサッポロホールディングス/サッポロビール:67%、ポッカサッポロフード&ビバレッジ:68%、サッポロライオン30%でした。
2023年は、女性の健康に関する動画配信、婦人科医師による女性の健康セミナー、ならびに女性の健康に関するe-ラーニングを実施しています。セミナーの管理職受講率は、サッポロホールディングス/サッポロビール:91%、ポッカサッポロフード&ビバレッジ管理職の92%、サッポロライオン:70%です。セミナーの事後アンケートでは、大変満足した、やや満足した割合の合計は約9割でした(回答者約684名)。また、2023年の女性の健康に関する役員・従業員を対象としたeーラーニングの受講率はサッポロホールディングス/サッポロビール:77%、ポッカサッポロフード&ビバレッジ:60%、サッポロライオン35%でした。

ヘルスリテラシー向上のためのe-ラーニング

役員・従業員を対象に、女性の健康、食事、栄養、飲酒、喫煙などのテーマについてe-ラーニングを実施しています。

より健康的な行動習慣化のための施策

日ごろの生活習慣は、こころと体の健康、プレゼンティーイズムだけでなく、将来の健康寿命にも密接に関係します。サッポログループでは健康的な行動を習慣化するきっかけ作りと、健康リテラシーの向上を目的として参加型の施策を展開しています。
年々運動習慣割合は増加傾向にありますが、新型コロナ以降、在宅勤務の増加など働き方が変化する中で、身体活動の低下による健康影響の重大性を正しく伝え、健康意識と行動を改善することが課題になっています。運動習慣を重点課題として日常の身体活動を増やすこと、運動施策への参加を広く呼び掛けています。サッポロビール健康保険組合主催ウォーキングキャンペーン(年2回)を開催しています。2022年は春、秋2回の開催で、のべ1,900名、2023年は2,077名が参加しました。
また、年1回開催する「生活習慣改善チャレンジキャンペーン」は、各コースのこころと体の健康メリット資料を役員・従業員に配信し、自分が習慣化したいコースを選択して取り組む参加型の施策です。コミュニケーション活性化のために各組織ごとにチームで取り組んでいます。2022年はサッポログループの役員・従業員合わせて約3730名が参加しました。また、2023年のキャンペーンは、グループ会社24社、4100名以上が参加し取り組みました。運動に関するウォーキング、ラジオ体操、ストレッチ・筋トレの3コース、食事に関する毎日朝食、たっぷり野菜、毎日レモン、毎日プランツミルク、ノンアル習慣の5コース、禁煙コースから習慣化したいコースを選択。参加者の47.7%は運動習慣に関するコース、51.3%は食事習慣に関するコース、0.9%は禁煙コースを選びました。事後アンケートでは、回答者の8割が健康意識が高まった、やや高まったと回答、また約8割が週3-5日以上行動出来たと回答し、職場の話題性と健康意識・行動に相関傾向が認められました。
「健康リテラシーの向上」と「こころと体の健康づくり」のために、グループ従業員対象の講演会の開催、イントラネット上での科学的根拠に基づいた健康情報の発信、健康保険組合のホームページ上、機関紙による啓発などを継続して行っています。これらの取り組みの結果、サッポログループの週2回、1日30分以上の運動習慣者割合、および生活習慣改善取組済の割合は年々増加傾向にあります。2023年はロコモのセルフチェック、フレイル、在職中からできる予防・改善情報、好事例を発信しています。
また、2023年は健康的な職場づくりを担うサッポログループ管理職に、個人と組織の健康の関係、日頃からの健康配慮の重要性について、サッポロへルスマネジメントとして周知しました。今後も定期健康診断、ストレスチェック、従業員意識調査などの結果を統合して因果関係を調べ、次の施策につなげるPDCAを回していきます。

適正飲酒の取り組み

サッポログループでは、「適正飲酒に関する基本方針、行動指針」を定め、20歳未満飲酒防止、大学生と企業向け適正飲酒啓発セミナーの開催、広告・宣伝、表示に関する規定の徹底などの取り組みを行っています。

責任ある飲酒の推進

  • サッポロホールディングスではサッポロビールとサッポロビールのグループ会社の社員を対象に、責任ある飲酒を促進するため毎年e-ラーニングを実施しています。受講率は2021年:98.5%、2022年:99.9%、2023年:99.7%でした。
  • 自身の飲酒量を知るきっかけ作りとして、サッポロホールディングスと事業会社の役員、従業員を対象に飲酒量調査(AUDIT)を年に1回実施しています。2021年度は約3000名、2022年度は約3300名、2023年度は約3300名が回答しました。
  • 健康アンバサダーを対象に適正飲酒の勉強会を開催し、講演動画を適正飲酒推進のために活用しています。また、保健師など節酒指導者向けに動画を作成し活用しています。

「Kenko企業会」に参画

「Kenko企業会」は企業の枠を超えて、お互いの健康経営推進の課題・解決方法を共有し合い、健康経営を推進する活動をしています。サッポロホールディングスではKenko企業会に参画し活動しています。企業の健康経営だけでなく、社会のウェルビーイングを目指して今後も活動していきます。

Kenko 企業会

サプライチェーンへの健康支援

サプライヤーサステナビリティ調達ガイドラインを策定し、サプライヤー様と双方向のコミュニケーションを図り、協働で、従業員の健康をはじめとするサステナビリティに取り組むことで、健全で豊かな社会の実現を目指しています。

調達基本方針とガイドライン

サッポロビールの健康経営の取組み

サッポロビールの健康経営の取組み

サッポロビール健幸創造宣言

サッポロビールは、企業活動の大前提に『健康と安全が第一』を掲げ、全社員がそのための具体的な行動を起こすことを推進し、その行動の積み重ねがお客様にとっての価値向上につながることができるよう、その行動の質を高め続けます。

サッポロビール健幸創造宣言に基づき、毎年労使にて「安全衛生活動指針」を策定し、全社的な安全衛生の方向性を全従業員に提示しています。
上記指針に則り、全社員が健康で安全に業務を行えるよう、労働災害及び交通事故年間ゼロを目標に、毎年各事業場で安全衛生活動計画を策定・実行し、半期毎に振り返りを行いながら活動の見直しを行っています。
労働災害が発生した場合は、速やかに発生状況の確認、原因の特定、対策の立案を行い、水平展開することで、他事業場での類似災害発生を防げるよう、取り組んでいます。
会社と労働組合の代表にて構成される「安全衛生委員会」では、定期的に状況や取り組みを共有し、安全衛生活動指針、健康経営の施策を確実に実行するために意見交換を行っています。

2024年安全衛生活動指針

  1. 「安全と健康が第一」に基づき、「職場の安全衛生を確保し、事業場で働く仲間すべてが安全かつ健康に働き、持てる力を存分に発揮できる環境を作る」ため、支部-事業場において継続的に安全衛生活動を推進していく。また、安全衛生の目的と取り組み内容を広く従業員に周知し、支部-事業場内での安全衛生に対する意識を更に高める。
  2. 安全衛生のベースとなる取り組みとして、5Sを推進しその活動の定着を図る。
  3. 基本的には支部-事業場がヒヤリハットを含めた実態の把握及び傾向を分析し、工夫を重ねながら、主体的に取り組んでいく。また、組織および個人の意識向上のため、支部-事業場に留まらず、本社・本部も協力をしながら、全社的に積極的な情報提供と注意喚起を行う。
  4. 支部-事業場の安全衛生委員会を開催し、定期的に施策の検討や共有化等を行い、取り組みを充実していく。
  5. 当社社員だけでなく、関連会社・協力会社従業員も含め、事業場全体で安全衛生活動を推進していく。
  6. 労働災害が発生した場合には、支部-事業場間で徹底的に検証し対策を立案する。立案した対策は確実に実施し、再発を防止する。事業場間においては水平展開を行い、他事業場での発生防止に努める。
  7. 労働災害の防止のみならず、通勤途上の災害防止の取り組みを推進する。
  8. 労働衛生については、健康確保の観点から身体の健康維持・増進活動に積極的に取り組んでいく。また、メンタルヘルス等の課題については、引き続き産業医・EAP企業とも連携し取り組んでいく。

安全衛生管理体制

安全衛生管理体制
※1 月1回開催
※2 年3回開催

労働災害及び交通事故ゼロを目標にしています。

サッポロビールでは、ストレスチェックの法制化以前より、従業員のメンタルヘルスケアのために、外部専門機関によるEAPサービスを導入し、従業員自身による「セルフケア」と、職場の管理者などによる「ラインケア」の両面から取組んでいます。セルフケアとしては、毎年1回診断を実施、ストレスに気付き対処するための研修等を行っています。
管理職層向けのラインケア勉強会、専門スタッフによる事業場訪問等を実施しています。
今後も、従業員一人ひとりの心の健康を維持するとともに、働きやすい活気ある職場づくりをめざし、社内外の関係者と連携しながらメンタルヘルスケアを推進していきます。

※ EAP(Employee Assistance Program):ストレスの早期発見と問題解決のプロセスを通じて、職場のメンタルヘルスケアを支援し、企業の事業活性、生産性の維持・向上を図る従業員支援プログラム。

職場のコミュニケーション促進の取り組み

身体面の健康とともに精神面の健康は、労働生産性に直結し、エンゲージメントに大きく影響します。在宅勤務の増加によるコミュニケーション不足による職場の一体感の低下、身体活動低下によるこころと体への影響について重点課題と捉えています。コミュニケーションを活性化するために人財育成と組織活性化に資する「心理的安全性」や「1on1実践」などをテーマにした管理職研修を毎年実施しています。
2021年、2022年の管理職の参加率は100%でした。研修内容は、各職場で管理職から各職場に展開しています。また、2023年は管理職向けにアンコンシャスバイアスの研修を行い各職場に展開しました。
オンライン環境下ではミーティング以外に、日常的な会話から組織横断的コミュニケーションまで、チャット機能、通話機能をはじめとしたITツールを積極的に活用・推奨し、感謝を伝え合うサンクスポイント、および日常の体調を報告するパルスサーベイを実施しています。優れた取り組みはイントラネット上で公開し水平展開しています。また、上司と部下とのコミュニケーション強化、メンバーの人財育成を向上させることを目的とした用途に対して、社内コミュニケーション費を支給しています。
2020年よりコミュニケーションの評価として、ワークエンゲージメント、周囲からのサポート、会社や仕事における環境・状況の項目で評価しています。2020年から2023年まで4年連続で3項目の偏差値が向上しました。周囲からのサポートについては、2023年の目標(偏差値55)には届きませんでしたが、54.6と2022年より0.1向上しました。また、2022年の社内アンケートでは8割以上が、「チームワーク」「ワークライフバランス」への取組みは8割以上が「実践できて いる」と回答しました。しかし、在宅勤務が増えた環境下、2023年のストレス要注意者割合は0.7%減少した一方、高ストレス者割合は前年より0.5%増加し、コミュニケーション不足、高ストレス者へのサポートは今後も課題と捉えています。2023年にはメンタル対応の産業医を増やし、相談窓口の周知の他、調査結果を共有し、職場と改善のための意見交換しています。今後も、調査項目、職種の違いや問診による生活習慣の結果から高ストレスやエンゲージメント、プレゼンティーイズムの要因を解析し、PDCAを回して、新しい働き方“Sapporo Workstyle”の中で新しいコミュニケーションスタイルへの深化を更に進めていきます。

職場環境の健康化

運動、食事、飲酒、喫煙などの生活習慣は、プレゼンティーイズム、アブセンティーイズムに大きな影響を与えます。また、自社の調査結果では心理的な主観的健康感とワークエンゲージメントの間に相関が認められました。サッポロビールでは主観的健康感と相関があった生活習慣病やメンタル不調の原因となる生活習慣の改善と、健康無関心層の行動変容につながる職場環境の健康化が課題です。いきいき活躍できる健康的な職場作りを目指して、全国の各拠点が健康に関するe-ラーニング、行動習慣化施策への参加を推進しています。その結果、生活習慣の改善に関し取組済み(6か月未満と6か月以上の合計)の割合は年々増加傾向にあり、喫煙率は年々低下しています。一方、在宅勤務の多い組織では「歩行又はそれと同等以上の身体活動を毎日60分以上している割合」が減少し、2022年度調査では組織の運動習慣割合とプレゼンティーイズムの間に相関、高ストレス者割合と1日60分以上の身体活動にも相関傾向が認められ課題となっています。そのため、身体活動促進と運動習慣を重点課題と位置づけ、健康施策への参加の働きかけを強化しています。また、こころと体の健康に役立つ情報をイントラネット上に掲載し、勉強会の資料と動画を誰でも閲覧できるように公開しています。
グループ全体で開催した職場単位のチーム制の健康行動の習慣化施策(運動、食事、禁煙のコース選択)の参加者はサッポロホールディングスとサッポロビール役員・従業員合計で、2020年は1500名以上、2021年は1650名以上、2022年は1670名以上、2023年は1760名以上に参加者増加しました。2022年の事後アンケート回答者の78%が健康意識が高まった、やや高まったと回答しました。また、健保主催のwebウォーキングには2021年秋は約490名から、2023年春は約650名に増加しました。
2023年9月までの1年間で、参加型の運動施策の役員・従業員の参加率は、前年の56%から58%に増加しました。運動施策に参加していないメンバーを含む役員・従業員の約4割は参加型の食事施策に参加しています。2023年の適正飲酒のe-ラーニングは99%以上受講しました。
2022年の「歩行又はそれと同等以上の身体活動を毎日60分以上している割合」は、2021年より2%改善し、2023年はさらに2%改善しました。週2回以上の運動習慣については、2023年は2022年より1%増加しました。しかし、2026年の運動習慣割合のKPI(50%)より低い状況です。2024年は各拠点で健康施策の参加率向上に向けた取り組みを行っています。
喫煙率も2022年18%まで低下しましたが、まだ目標の12%には到達していません。2023年は各職場の禁煙目標を設定し取組みを進めています。2023年の調査でも業種ごとにプレゼンティーイズム、ワークエンゲージメントなどの調査結果と生活習慣の関係を解析した結果、職場の生産性向上に運動習慣、身体活動が重要であることがわかりました。今後も、こころと体の健康づくりのために、なぜ健康行動が必要か理解を深める施策とともに、拠点を中心として健康コミュニケーションを活性化し、職場環境の健康化を進めていきます。

労災に関する具体的内容・対応

2023年の休業災害4件の内訳は転落(1件)、落下(1件)、熱中症(1件)、腰痛(1件)でした。対応としては、発生状況の検証とともに、作業標準化などを実施しました。
災害の情報は全工場にただちに共有し、各職場で同様の災害防止のためのリスクアセスメント、従業員の教育訓練を実施しています。

サッポロビール育種技術による健康への貢献

サッポロビール育成品種 もっちりぼし
サッポロビール育成品種 もっちりぼし

サッポロビールは、1876年創業時より「選りすぐりの原料だけで、おいしいビールをつくる」という信念にこだわり、大麦とホップを自ら育種してきました。

原料へのこだわり

この育種技術を活用し、食物繊維の一種であるβ-グルカンが豊富なもち性の食用大麦品種「もっちりぼし」を育成、品種登録しました(2011年)。食物繊維が豊富なため、麦ごはんなどの主食からも食物繊維を効率的にとることができます。「もっちりぼし」は、埼玉県の産地品種銘柄(2023年産)になっており、同県内で栽培されています。

「宇宙教室」体験イベント開催

宇宙における「食」の可能性を探るため、サッポロビールが開発した大麦「はるな二条」は国際宇宙ステーションに5か月滞在し帰還しました。この「宇宙を旅した大麦」の子孫を活用した体験イベント「宇宙教室」を開催しています。種まきから収穫、宇宙を旅した大麦を使った麦茶の試飲の体験を通じて、子どもたちの「宇宙への夢」を育てる活動を続けています(2023年で25回目)。

社会との共栄

ポッカサッポロフード&ビバレッジの健康経営の取組み

ポッカサッポロフード&ビバレッジの健康経営の取組み

ポッカサッポロフード&ビバレッジ 健幸創造宣言

従業員とその家族、そしてお客様にとって「強くてよい会社」であるためには、『私達一人ひとりの健康』が必要です。
私達自身が健康で生き生きしているからこそ、新しい『おいしい』を次々と生み出し続けることができます。私達自身が活力に溢れていると、提供する商品やサービスの魅力が増します。「強くてよい会社」で、私達のそしてお客様の幸せを創造しましょう。

ポッカサッポロサステナビリティ方針と健康経営

ポッカサッポロは「食品飲料メーカーとして商品やサービスを通してお客様の元気で健やかな毎日に貢献するためには、従業員1人ひとりが健康と向き合い、実践し、実感し、健康について自分の言葉で語れるようになることが重要である」という考えのもと、ポッカサッポロサステナビリティH+ESGのHを担う健康経営として「語れる健康経営」という合言葉を掲げて取り組みを強化しています。

H+ESGとは

上記の実現のため、2022年から一年間の健康目標である「語れる健康経営一人一目標」を9割以上の従業員が設定し、社内イントラにて公開・共有しています。
また2022年から2023年にかけて、従業員自身の健康への想いと自社商品を使った健康レシピの記事を作成し全部署の事例を社内イントラにて発信する『ヒラメキ食卓リレー』を行い、社内の健康に関するコミュニケーションを増やし、健康に対して語り合いながら楽しく創意工夫して取り組む風土づくりを目指しています。

ポッカサッポロはレモンを原料とする商品を数多く展開しており、レモンを中心とした健康啓発の取り組みに特に力を入れています。
自社オリジナルのヘルスリテラシー向上施策として、2021年から骨粗鬆症財団と連携した従業員の健康診断時の骨密度測定を行っています。「レモンに多く含まれるクエン酸は骨の健康に効果的」という知識を持っている従業員は多い一方、自身の骨量を把握しているのは約1割となっていることから、骨密度を測り、体感を通して自身の健康と向き合い、行動変容にまで繋げられる施策として実施しています。2023年はグループ企業を含めた700名を超える従業員が骨密度測定を行い、複数回実施をしている拠点での「レモンと骨の健康」に関する知識の認知率については、東京は55%(21年実施)から65%に、愛知は55%(22年実施)から71%に増加。さらに、生活に取り入れている従業員は東京は11%(21年実施)から19%に、愛知は18%(22年実施)から25%に増加しており、継続した取り組みが、骨の健康に対する意識を高めるだけでなく、行動変容に繋がっています。
また2013年から行っている社内検定制度『レモン検定』は、2021年に『ヘルシーレモン検定』と名称を変え、内容についてもレモンの知識だけでなく国民健康栄養調査の結果や食事バランスガイド等の内容を含め、従業員が健康な食生活全体の知識を理解した上でレモンの健康価値を語れることを目指しています。

PS社骨密度計測

レモン啓発について(公式note)

2023年はその他にもブランドマネジメント部と連携し、生活習慣(脂質異常)についての勉強会や、従業員向けのオンラインレモン料理教室等を行いました。
ポッカサッポロらしい健康経営を成果に繋げていくため、今後も継続的な取り組みを行ってまいります。

社外への健康啓発の取り組み

ポッカサッポロでは、次世代を中心とした幅広い層にレモンを活用した骨の健康・減塩等の健康機能訴求やレモンという食材の魅力を届け食と健康への興味を引き出す取り組みとして、小学校での食育活動やパートナー企業様へのレモンと健康に関する講座などを行っています。社外啓発の取り組みについては、中期経営計画に基づき今後さらに強化していく予定です。

食育活動について

・パートナー企業様との取り組み(講座パンフレット)

パートナー企業様との取り組み(講座パンフレット)

推進体制

推進体制

当年活動指針

  • 2023年ポッカサッポロ健康経営活動方針

    事業活動で培った知見・ノウハウを活かして、PSの健康経営を推進するとともに、お客様の心と体の健康を支える取り組みを行っていく。

  • 2023年全社安全衛生活動方針

    健幸創造宣言及び健康経営活動方針に基づき、安心安全に働ける職場環境を実現する。

サッポロライオンの健康経営の取組み

サッポロライオンの健康経営の取組み

サッポロライオン 健幸創造宣言

サッポロライオンは、私たち一人ひとりが、「個性を十分に発揮し、自らが強く、明るく、輝き続けるため」に、ここに「健幸創造宣言」を致します!

  1. 私たちは自由闊達な「コミュニケーション」に努めます。
  2. 私たちは「自己研鑽」に努めます。
  3. 私たちは「健康維持、管理」に努めます。

サッポロライオンは外食企業であると同時にストレス解消企業であるという理念のもと、飲食を通じてお客様に 「JOY OF LIVING(生きている喜び)」を提供することを使命としている企業です。
提供する側の従業員のメンタルや身体の不調にも早期に気づきをもたせるよう、管理監督者にはメンタルヘルス・マネジメントの資格習得も推奨しております。
外食事業の課題となる長時間労働抑制に対しては、社内に「働き方改革推進委員会」を設置し、過重労働による健康障害を防止するための課題解決に取り組むと同時に、産業医からの情報提供を社内報に掲載するなど、健康に重きを置いた働き方の推進を実施しております。
毎月発行の社内報の一部には(※資料参照)産業医からの声を「衛声(えいせい)」として従業員に届けています。季節に合わせ、熱中症やインフルエンザ、ノロウィルス等の情報を産業医の目線から飲食店に向けて紹介。それにより、ビヤガーデンでの熱中症を防ぐなど、従業員の知識も高めるようにこころ掛けをしています。

SLN衛声_
SLN衛声_

メンタルヘルス不調等のストレス関連疾患の発生予防、早期発見・対応

近年、サッポロライオンでは若年層の女性従業員のメンタル不調が増加傾向にあります。労働者の精神疾患の原因は「ストレス」にあり、その「ストレス」を引き起こす要因はさまざまです。仕事に関するストレス要因①人間関係、②仕事の質、③仕事の量とされます。2021年は、毎年おこなわれるストレスチェックの結果を参考にし20・30代女性にターゲットをおきました。事前にキャリアや職場環境(上司)に関するアンケートを実施、それに基づき座談会を開催いたしました。女性のみの会とし、女性同士で意見が交換できる場を作り、それぞれの人間関係、仕事に関する状況・環境、各個人の心境をざっくばらんに発言し合いまとめました。座談会により、メンタル不調の早期発見を見出すことができると共に、その結果を役員ミィーティングにてフィードバックをおこないます。会社の上層部へ意見が届くことにより、働き方の見直しや見過ごされた悪環境の改善が、メンタル不調者の発生予防になると考えます。同時に長期的な計画、「若年層のメンタル不調ゼロ」に繋げてまいります。また、常に産業医、保健師にて労働者に寄り添った対応、面談等も実施しており、ストレス要因を明確にし1つ1つ改善に向けた指導に心掛けています。
ストレスチェックの反応値も少しずつ減少傾向にあります。社内報での健康経営コーナー「衛声」でも身体の情報はもとより、メンタルヘルスに関するストレス防止対策法なども、引き続き発信してまいります。

休職後の職場復帰、就業と治療の両立

傷病やメンタル不調をかかえている従業員の中には、働く意欲や能力があっても、通院をはじめとする治療と仕事の両立に悩まされている方々がおります。
そのため、就業の継続や復職が困難になる場合も少なくありません。
復職のタイミングや時期については産業医、産業保健師と十分な面談を果たし、休職後100%の職場復帰をめざしています。
また、会社・組織として取り組む必要性や意義を共有することで、治療と仕事の両立を実現しやすい職場風土をつくっていきます。
復職後の産業保健師の定期的なフォローも欠かさず行っております。

サステナビリティ強化

サッポロライオンはお客さまと従業員その家族の健康のため、お取引様とともにサプライチェーン全体の人権の尊重と保護、環境安全の配慮などを優先し、商品の提供につとめております。

ライオンメニュー

エイジフレンドリーな職場の現実に向けて シニアの健康

2022年度より主に60歳以上の再雇用者の方を対象に、「シニアの健康チェック」の取組みを開始致しました。今年で2年目に突入しております。
やはり、若い方に比べ筋力や敏捷性などの運動能力や視力・聴力の低下、また高血圧や糖尿病などの病気を持つ割合も高くなっているのは現実です。
産業医の意見を聞きながら、毎年お誕生月に健康相談室にて対面orリモートにて「シニアの健康チェック」を実施しております。

★保健師さん健康チェック内容

  1. 健康診断結果・病気の治療状況の確認
  2. 自覚症状や業務上困っている点などのヒアリング
  3. 開眼片足立ちテスト・5回立ち上がりテスト(体力チェック・転倒リスク評価として)
  4. 現場の聞き取り(他の従業員から見てどうか?!)

厚生労働省「SAFEアワード」 エイジフレンドリー部門でゴールド賞受賞

この高年齢労働者が元気に長く働き続けられる環境の整備の取組が認められ、厚生労働省第2回「SAFE アワード」にて、エイジフレンドリー部門のゴールド賞を受賞しました。
外食産業の人手不足の中で、働く意欲と技能・経験をもった重要な働き手であるシニアの労働者が安心し て働けるようにしていくために、高年齢労働者の特性(運動能力や視力・聴力の低下など)によって労働災 害等のリスクが高まる可能性などを企業と労働者の双方が自分事として理解し労働環境を整えていく取組を、今後も推進してまいります。

SAFE アワード
SAFE アワード
サッポロ不動産開発の健康経営の取組み

サッポロ不動産開発の健康経営の取組み

サッポロ不動産開発 健幸創造宣言

街に暮らす人々が健康で潤いのある豊かな時間、豊かな生活を送ることが私たちの願いです。その実現のためには、まず私たち社員自身が健康であることが欠かせません。
一人ひとりが健康で豊かな生活を手に入れましょう。

健康経営優良法人2023(中小規模法人部門(ブライト500))認定

健康経営優良法人(ブライト500)

健康経営の積極的な取組が認められ、健康経営優良企業法人2023の交付を受けました。従業員の健康増進に向けていろいろな取り組みを推進・継続していきます。

健康優良企業「銀の認定」

健康優良企業

2022年10月に健康優良企業として「銀の認定証」の交付を受け、2023年度も再認定交付済み。継続して従業員ひとり一人が心身の健康への意識を高め、健康の維持促進に取り組んでいます。

サッポロ不動産開発ではグループの健康増進の取組みとともに、上司とメンバーによる1on1ミーティングを推進し、過重労働の抑制や日頃から心身の変化に気づける体制づくりを図っています。また、フレックスタイムやテレワーク、時間有休等の制度も導入しており、従業員一人ひとりがそれぞれの生活に応じた柔軟な働き方をできるような仕組みづくりをしています。
毎月開催する会社と従業員の代表で構成する安全衛生委員会でも、労働時間や職場づくり、心身の健康増進などについて意見交換を行っています。
さらに社内SNSを活用した情報の発信・共有や、オンラインでのコミュニケーションを円滑に行うための環境整備も積極的に進めており、職場の活性化やワークライフバランスの推進を図っています。

職場のコミュニケーション促進の取り組み

サッポロ不動産開発では、未来価値創造に向け挑戦する組織を目指し、心理的安全性やエンゲージメントの向上に取り組んでいます。職場のコミュニケーションはこれらのベースとなるものです。リモートワークも増え、オンライン環境下でのやり取りが増えている中、コミュニケーションの促進を重要な課題の1つとして位置づけ取り組みを行っています。

2021年からはサンクスポイントという仕組みを導入しました。感謝や賞賛をお互いにサンクスポイントとして贈り合い、相互の関心向上や組織内のコミュニケーションの活発化、モチベーションアップを図っています。
また、コミュニケーションのきっかけづくりとして、社員プロフィールや社内ブログなども運用したり、恵比寿と札幌間のオンライン交流会や忘年会を実施しています。
仲間の為に相互に動ける組織となる目的として対面で社長キャラバンを実施し、今後もコミュニケーション促進に引き続き取り組んでいきます。

サッポロフィールドマーケティングの健康経営の取組み

サッポロフィールドマーケティングの健康経営の取組み

サッポロフィールドマーケティング 健幸創造宣言

当社は、サッポロビールグループのなかで、お客様に一番近い「売場」を舞台に活動しています。
お客様に喜びと感動を提供するためには、まずは従業員自身が心身ともに健康であることが第一だと考えます。
これからも「元気」「健康」「笑顔」を武器に全員が明るく正しく前向きに活躍できる会社を目指していきます。

健康経営優良法人2023認定(中小規模法人部門(ブライト500))

健康経営優良法人(ブライト500)

当社は、経済産業省と日本健康会議が優良な健康経営を実践している法人を選ぶ「健康経営優良法人2023」の認定を受けました。また、中小規模法人部門認定法人の中で、健康経営度調査結果の上位500法人のみが認定される「ブライト500」の認定も同時に受けております。認定後も、引き続き、サッポログループ各社と連携して、健康増進につながる活動を強化してまいります。

健康優良企業「銀の認定」

健康優良企業

健康づくりの環境整備の取り組みが認められ、2020年以降2023年も健康保険組合連合会が発行する健康優良企業 「銀の認定証」の交付を受けました。
全社一丸となって健康経営に積極的に取り組んでいます。

職場環境の健康化、労災の未然防止

サッポロフィールドマーケティング株式会社では、全ての従業員が健幸で安全にいきいきと働ける環境にするべく、プレゼンティーイズムの改善とワークエンゲージメントの向上を目指しています。その課題として「ストレス原因」が抽出され、中でも特に「仕事の負担感」が課題でした。職場環境やコミュニケーションを改善するため、全社のみならず各事業場で独自に1年間の数値目標を設定することや、毎月全社への注意喚起を行ってきました。また、E-learning、心理的安全性やアンコンシャスバイアスの研修も実施しました。その結果、「仕事の負担感」の内、「仕事の量」は偏差値1.9ポイント、「仕事の難しさ」は偏差値0.2ポイント改善しましたが、「身体的負担」は偏差値0.2ポイント悪化しました。こちらの悪化した数値に関しては、労災の未然防止も含めて、後述の対策をしていきます。

一方、「ワークエンゲージメント」の偏差値は、2020年は55.0でしたが、2021年以降3年連続56.2と改善出来ており、プレゼンティーイズム損失も2020年から年々低減させることが出来ています。しかし、労災の発生件数については、2023年は9月時点で既に2022年の発生件数を超えており、増加した背景としては、コロナ禍が明けて業務・プライベート共に活動が活発になっていることや、勤続年数が長い方が多かったことから、日々の業務の慣れや油断からきたものだと考えております。現在改善に向けて、転倒予防のストレッチ・トレーニングや、業務中の重量物を持ちあげるときの正しい方法を周知徹底しています。

2020年 2021年 2022年 2023年
ワークエンゲージメント(偏差値) 55.0 56.2 56.2 56.2
プレゼンティーイズム(%) 38.3 35.3 33.6 33.3
周囲からのサポート(偏差値) 51.7 53.0 52.8 54.5
職場の安全性・快適性(偏差値) 53.9 54.0 54.6 54.1
ストレス原因(偏差値) 51.4 50.6 50.0 50.4
労災発生件数(件) 8 6 3 8
サッポログループ物流の健康経営の取組み

サッポログループ物流の健康経営の取組み

サッポログループ物流 健幸創造宣言

サッポログループ物流の経営理念に掲げる、「お客様にご満足頂ける優れた品質、価値ある物流サービスを創造し提供」するためには、まず何よりも従業員一人ひとりの『心身の健康が一番大切』であると考えています。
子会社であるサッポロ流通システム、大切なパートナーである協力会社の皆様を含めた全ての仲間たちが、心身ともに健康でいきいきと働ける職場を目指して、一人ひとりの健康維持と増進を推進していくことを宣言いたします。

健康優良企業「銀の認定」

健康優良企業

2021年4月に健康経営をスタートし、2022年7月に健康優良企業として「銀の認定」の交付を受け、2023年も交付を受けました。
これからも健康でいきいきと働ける職場を目指して、組織全体で健康づくりに取り組んで参ります。

サッポロ流通システムの健康経営の取組み

サッポロ流通システムの健康経営の取組み

安全性優良事業所

サッポログループの配送部門として自社トラックを所有する4事業所のうち3事業所が、社団法人全日本トラック協会が定めた3つの評価項目「1.安全性に対する法令の遵守状況」「2.事故や違反の状況」「3.安全性に対する取組みの積極性」の合格基準を満たし、「安全性優良事業所(Gマーク)」の認定を受けています。
具体的には、車輌からの転落防止対策の実施や運行前の血圧測定の義務づけ、車輌への製品積込作業の見直しなどに取り組んでいます。

※ 安全性優良事業所 荷主企業や一般消費者がより安全性の高いトラック運送事業者を選びやすくするとともに、安全性向上に対する意識を高めるための環境整備を図ることを目的に、社団法人全日本トラック協会が安全性を正当に評価し、認定した事業所。

ヤスマの健康経営の取組み

ヤスマの健康経営の取組み

【ヤスマ 健幸創造宣言】

ヤスマは社員とその家族が心身ともに健康であるために積極的な活動を行います。
この活動は会社運営の健全性を支えると共に社会貢献にも繋がります。
「健康経営優良法人」認定企業として、全社一体となる施策を講じていきます。

2023 健康経営優良法人 健康優良企業 東京都スポーツ推進企業 2023認定 SPORTS YELL COMPANY 2024

健康経営優良法人2023(中小規模法人部門)認定

7年連続で健康経営優良法人の認定を受けております。引き続き、社員の健康づくりのための取り組みを積極的に行ってまいります。

健康優良企業「銀の認定」

全国健康保険協会東京支部へ「健康企業宣言」を行い、2016年から8年連続で健康優良企業「銀の認定」を取得しております。

東京都スポーツ推進企業、スポーツエールカンパニー(シルバー)に認定

社員の健康増進のため、スポーツの実施に向けた積極的な取り組みを行なっている企業として、2015年より「東京都スポーツ推進企業」(9年連続)、2017年より「スポーツエールカンパニー」(7年連続)の認定を受けております。毎朝のラジオ体操やウォーキングイベントを通じて、今後も健康増進につながる活動を実施していきます。

社員の健康維持・増進のための取り組み

  • 毎年健康診断の受診率は100%です。また、健診の結果を産業医に診断してもらい、要治療、要精密検査の社員全員に対して、二次検査を受診するよう推奨を行っています。
  • 毎朝全事業所でラジオ体操を実施しています。ラジオ体操は身体全体の筋肉や関節をバランスよく動かすことができるので、肩こり、腰痛予防や運動不足の解消にもなり、身体を動かした後は、スッキリした気持ちで仕事に取り組むことができています。また、自席や席を立った際に社内で簡単にできるストレッチ運動など業務の合間に手軽にできる運動を推進しています。
  • 社員全員が毎年健康個人目標を立て、健康目標達成に向けて1年間取り組み、成果の確認を実施しています。3㎏減量、間食を控える、ランニング1週間10㎞…など様々な目標があり、各々で達成できる目標を策定しています。
  • 本社の健康イベントとしてウォーキング大会を開催しています。チーム戦では各チームで声をかけ合いながら上位を目指しました。社員の健康づくりはもちろん、社員同士のコミュニケーションの活性化にも役立っています。
サッポログループ物流のホワイト物流の取組み

サッポログループ物流のホワイト物流の取組み

『ホワイト物流推進運動』自主行動宣言

サッポロホールディングス(株)は、「ホワイト物流」推進運動の趣旨に賛同し、2019年にサッポロビール(株)、ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)、神州一味噌(株)、サッポログループ物流(株)の4社から物流の持続的・安定的な運営に向けた自主行動宣言を提出しました。

自主行動宣言について

自主行動宣言について

当グループ4社は、「ロジスティクス業務の標準化」および「グループ拠点ネットワークの構築」を中心に、物流の効率化・働きやすさ向上に向け取り組むことを表明しました。
関係会社との協働・協調の下、トラック運転手や倉庫作業員の労働環境改善に努めます。

ロジスティクス業務の標準化

物流現場でカートンの識別のために使用している製品コードの表示位置を揃え、視認性を向上させました。今後増加が見込まれる外国人・高齢者等・多様化する労働者にとって、より働きやすい労働環境を実現します。

グループ拠点ネットワークの構築

工場拠点からお届け先までの輸送距離の短縮を図るために、サッポロビール(株)では、東海エリアと北関東エリアでの物流拠点の新設、ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)では、西日本エリアでの新たな生産委託を進めました。
今後も拠点ネットワークを見直し、運行上の法令遵守・トラック運転手の更なる負担軽減を実現します。

海外グループ企業の取組み

健康問題の予防と管理

健康問題の予防と管理

サッポログループでは従業員の健康を第一に考え、海外の従業員の安全衛生とヘルスリテラシーの向上に努めています。

スリーマン社

  • 安全と健康に関するHealth and Safety Committeeを毎月開催
  • News Letterなどを活用した人事部門による健康に関する啓蒙活動を実施
  • Mental Healthに関する情報発信及び相談機関の紹介、セミナーを実施
  • Mentorship Program開始、メンターとメンティーによるペア制度での心の健康維持に注力

サッポロストーン社

  • 各事業場でsafety committee meetings を毎日開催
  • メンタルヘルス強化月間を設定し、従業員に啓蒙活動を実施
  • 外部リソースにより全従業員がメンタルヘルスのサポートが受けれる体制を確立

サッポロベトナム社

  • 福利厚生に健康保険加入を組込み、現地従業員全員に定期健診を年に1回実施
  • 健康知識向上の為のニュースレターを人事部門から毎月配信
  • 医療関係者からの講習会を年に1度実施

ポッカ社

  • 現地従業員全員が定期健診を年に1回実施
  • 健康に関する情報を人事部から従業員に月次配信
感染症対策

感染症対策

マラリアは世界で年間2億人以上感染し、結核は2019年に推定1000万人、HIVは170万人が新たに感染しており、サッポログループはグルーバルヘルスの推進の重要性を認識しています。現在、感染症の健康リスクを低減するために、日本国内は勿論、諸国においても以下の取組みを行っています。今後、さらなる感染症に関する教育を進めていきます。

COVID-19

  • ポッカ社:職場におけるCOVID-19安全管理措置を制定・更新し、従業員に周知し必要な支援を実施
    社内でのコロナ罹患者を管理し必要な支援を実施
  • サッポロ北米事業:アメリカ、カナダとも各国の方針を基準に在宅勤務の推奨
  • サッポロストーン社:感染した場合、感染者と濃厚接触が認められる場合はテレワークを実施
    会社の全体集会参加者には、事前の抗体検査を義務化
  • サッポロベトナム社:ベトナム政府は2022年5月13日の「べトナム入国者に対する検査緩和」の首相府指示を最後に、現在は法令に基づいて政府・地方が様々な要請・関与をする仕組みから自主的な取組みをベースとした対応に切り替えており、日常において一律に基本的感染対策を求めることはしていない。
    この政府方針にしたがって、生産現場、事務所(工場以外含む)での必要な対策は従業員の自主判断としている。

ジカ熱・デング熱

  • ポッカ社:ジカ熱・デング熱の原因と対応に関する情報を従業員に周知

結核

  • サッポロベトナム社:現地従業員全員に胸部X線検査を含む定期健診を年に1回実施

狂犬病

  • サッポロベトナム社:ベトナム駐在員に予防接種を実施
安全衛生活動

安全衛生活動

  • スリーマン社:月に1回 Health and Safety Committeeを開催
  • サッポロストーン社:月に1回 safety committee meetings を開催
  • サッポロベトナム社(ロンアン工場):月に1回 Labor Health and Safety Meetingを開催
  • ポッカ社:
    • リスク管理と改善活動に向けて、「Safety Committee」を月に1回開催
    • 経営陣の安全衛生のコミットとして「経営陣向けプログラム」を実施
    • 緊急対応チームに属する従業員は、消火活動・有害物質流出時の封じ込め訓練を実施
    • 避難訓練を年2回実施
環境の持続可能性

環境の持続可能性

  • ポッカ社 :
    • 半年に一度、CSR(企業の社会的責任)活動実施
    • 社員ボランティア活動の実施:
      • 水路のごみ拾い
      • 生活必需品の寄付
      • 果樹園の維持支援

福利厚生

様々な福利厚生施策を通じて、社員の生活を支援しています。
社宅制度による住居支援、財形貯蓄、社員持株制度、慶弔慰金制度といった各種施策に加え、カフェテリア制度を導入しています。社員のライフスタイルの多様化を踏まえ、予め会社が準備した「育児・介護」「自己啓発」「健康づくり」「リフレッシュ」等のメニューの中から利用者自身が必要な支援を必要な時に選択できます。
また、社員のライフプラン・マネープランの支援に努めています。

労使関係

基本的な考え方

サッポログループでは、定期的に労使協議の機会を設けて労働条件や人事諸制度について討議するなど、労使一体となって職場環境の維持・改善、安定した労使関係の構築に努めています。

安定した労使関係の構築

サッポログループ各社は、グループ人財マネジメントビジョンに基づき、安心して働ける職場環境づくりには、従業員の安全・健康に対する配慮の徹底が不可欠だと考え、労働災害の防止や、心身の健康維持・増進に向けたさまざまな施策を実施しています。

サッポロビールの労使関係

サッポロビールの労使関係

サッポロビールでは従業員組合としてサッポロビール労働組合が組織されています。サッポロビール労働組合は管理職以外のほぼ全従業員が加入しています。
「会社と組合とが相互にその理念を尊重し、職場規律の確立、労働条件の維持改善、業務の能率的遂行を期し、あわせて安定した労使関係を築き、会社の発展を実現する」ことを労使関係の基本としています。
サッポロビール労働組合との間で締結している労働協約において、「会社は組合が社員を代表する唯一の正当な交渉団体であることを認める。」「会社は組合活動の自由を認める。組合員は組合員であることおよび正当な組合活動に従事したことによって不利益な取り扱いを受けることはない。」と明記し、団体交渉の権利ならびに結社の自由の権利を尊重しています。
労使間では、労働時間や経営協議制の運用等について労使協定を締結しており、労働条件の基準の決定や諸制度の新設・改廃にあたっては、正式な団体交渉のほか、団体交渉に準ずる専門委員会を設置して意見交換を行うなど、より実質的かつ迅速に解決できる協議体制を整えています。また、従業員のウェルビーイングのために、安全衛生、働き方改革、健康経営などの取組みは、会社と労働組合で密接に意見交換をしながら、社内に展開しています。
経営方針、経営内容などの諸課題については会社と労働組合代表による経営協議制を導入し、相互に意見を交換する場を年2回設けています。
サッポロビール労働組合は上級団体となる日本食品関連産業労働組合総連合会に加盟し、上級団体要請事項に対して適切に対応しています

ポッカサッポロの労使関係

ポッカサッポロの労使関係

ポッカサッポロでは従業員組合としてポッカサッポロ労働組合が組織されています。
ポッカサッポロ労働組合はユニオン・ショップ制となっており、管理職及び労働協約に定められる非組合員の範囲を除いた全ての正社員が加入しています。
労働協約にて、「会社と組合が公正な理解と信義誠実の原則に基づき、相互に基本的権利を尊重し、対等の立場で労働条件を定めるとともに、その維持改善に努力し、飲料・食品事業の社会的使命の達成に寄与することを目的とする」「会社と組合は、この協約を遵守し誠実に履行することを確約する」と協約の目的及び遵守義務を定め、団体交渉の権利や不利益取扱いの禁止を明記しています。
労使でともにより良い労働環境をつくっていくため、月次の労働協議会にて会社と労働組合代表者間で諸制度の運用や労働安全衛生・健康経営の取り組み等について意見交換を行っています。また、月次の労働協議会に加えて経営方針・経営内容などについて経営層と労働組合代表が相互に意見を交換する場として、経営協議会を年2回設けています。

サッポロライオンの労使関係

サッポロライオンの労使関係

東証二部に上場した翌年の1989年、サッポロビール労働組合ライオン支部からサッポロライオンの労働組合として独立。
以降約30年が経過し、現在は約350名が加入しています。
「働きやすく働き甲斐のある職場づくり」「ゆとりと豊かさを求め、労働条件の改善と向上を図る」「全員参加による活力ある組織づくり」を活動の基盤とし、「経営諮問委員会」「労使懇談会」といった年2回の経営協議制の場で企業経営に対する提言や、組合員からの声を伝えています。経営協議制の場で提言した内容の多数は実現しており、労使が一体となって企業経営に取組んでいます。
また、独立以前より続いている労働組合主催の厚生会活動「みかん狩り」は、毎年11月3日(文化の日)に開催しており、当社従業員やその家族、会社役員等も参加し、毎年100名以上が参加する一大イベントとなっております。その他にも様々な厚生会活動を開催しています。
また、2023年からは「人事・賃金制度検討委員会」を労使で定期的に開催することで、働きやすい職場づくりと安定した生活環境に向けた意見交換を実施しています。

ワークライフバランス

働き方改革の取り組み

サッポロビール働き方改革の取組み

サッポロビール働き方改革の取組み

サッポロビールは、仕事の生産性向上・心身の健康・生活の充実を目的に、2017年「働き方改革2020」をキックオフしました。
2020年までの4年間の取り組みとして、各自の業務を優先順位づけし、取捨選択を進める一方、テレワーク・時間有休・スーパーフレックス・勤務間インターバルの各制度を導入し、働き方の選択肢を拡大し時間創出を図る等、より柔軟で生産性の高い働き方を可能にする改革を実行してきました。

2021年からは社外副業制度、社内副業制度、社内インターン制度を開始すると共に、2020年に策定した経営理念やビジョンを実現するための行動規範である「カイタクしよう」のベースとなり、「自律した働き方」「チームワークで成果を上げる働き方」「ワークライフバランスの質を高める働き方」を実現する取り組みを推進してきました。
また、働き方改革の項目を管理職の評価項目に導入しました。

そのような中、新型コロナウイルスの発生、感染拡大の事態が生じ、これまでの働き方とは異なる出社制限・テレワーク中心の働き方を余儀なくされる状況が長期間に及んだことから、このような状況下にあっても「働き方カイタク」が目指す従業員のありたい姿(自律・チームワーク・ワークライフバランス)を実現するための新たな働き方の仕組みとして、2022年7月に「withコロナの“対面・対話”を重視した働き方“Sapporo Workstyle”」をスタートしました。

そして、価値観や生活スタイルが多様化する中、2024年には2016年に導入した一時的に地域を限定して勤務できる制度を拡充しました。また、「リージョナル型社員のどこでも勤務制度」、出張型の営業職において単身赴任又は自宅から通勤を選択できる制度を導入し、働き方の選択肢を更に拡大しました。

お酒には酌み交わすことで人と人を繋ぐちからがあります。こうしたお酒との長い歴史と文化を育んできた当社ならではの働き方として、人と人を繋ぐ“対面・対話”を重視する働き方を志向し、出社でもテレワークでも力を発揮できる働き方を実現することにより、組織及び個人の生産性とエンゲージメントの向上を目指します。

ポッカサッポロ働き方改革の取組み

ポッカサッポロ働き方改革の取組み

ポッカサッポロでは、2017年から働き方改革に積極的に取り組んでいます。フレックスタイムやテレワーク、インターバル等の時間と場所を効果的に活用する制度を導入した結果、1年後には「1人1か月あたり1日分の労働時間が削減」されたことが明らかになりました。コロナ禍前に導入したこれらの制度も存分に活用しながら、コロナ禍においても、セルフマネジメント、自己リーダーシップの下、多様な社員が働きやすい環境整備、生産性向上に取り組んできました。
また、自立的なキャリア形成や自己成長、新たな挑戦の支援を目的として、2021年10月1日から副業を認め、挑戦できる場を提供しています。
コロナ禍前に導入したこれらの制度も存分に活用しながら、コロナ禍においても、セルフマネジメント、自己リーダーシップの下、多様な社員が働きやすい環境整備、生産性向上に取り組んでいます。

サッポロライオン働き方改革の取組み

サッポロライオン働き方改革の取組み

サッポロライオンでは、2017年より働き方改革の取組みをスタートし、2018年以降は「働き方改革推進委員会」として、「総労働時間の適正化・長時間労働の改善」をテーマに「風土改革」・「労働環境改善」・「業務簡素化」の3本柱を進めてきました。
その取組みの成果は幅広く、「さん」付け呼称徹底・連休取得推進・事務処理簡素化・LINEWORKS導入・社内報「ハレのちライオン」発刊・e-Value導入・FAQサイト制作・文書管理整理・ペーパレス化推進・女性活躍推進等の様々な活動により、労働時間の削減と生産性の向上に寄与しました。
2022年10月委員会の発展的解消以降は、その取組みを本社各部、事業部、DX・IT推進委員会、風土改革部会にて引き継ぐこととし、以降もTTO導入やデータ分析・マーケティング施策、職場環境の改善等に大きな効果を上げ続けています。

労働時間削減・管理と有給休暇取得

労働基準法を含めた各種法規制に従い、人事制度を策定しており過度の労働時間を削減すべく取り組んでいます。

サッポロビールの労働時間削減・管理と
有給休暇取得促進の取組み

サッポロビールの労働時間削減・管理と有給休暇取得促進の取組み

サッポロビールでは、全社的な働き方改革の取り組みを通じて、所定外労働の削減と有給休暇取得促進の取り組みを推進しています。
柔軟な働き方を可能にする制度・施策としてテレワーク制度、時間有休制度、スーパーフレックス制度、勤務間インターバル制度、シェアオフィスを導入すると共に、これらの制度を活用可能とするため、モバイルPC、モバイルwifi、携帯電話等の機器の支給や、出社して対応する必要のある業務の見直し(捺印業務の簡素化、会計伝票・請求書のペーパーレス化・電子化、会議・研修のリモート実施等)も進めています。

所定外労働削減の取り組み

業務特性や人員規模等が異なる点を考慮し、事業場毎に目標を設定し、その達成に向けて取り組みを進めており、労働時間管理に関する社内ルール(所定外労働の事前申告・事前承認、勤務表の日々入力・日々承認)を徹底すること、毎月の所定外労働実績を見える化して長時間労働に対する原因把握と対策の検討・実施等を通じて長時間労働の抑制・防止を進めています。
また長時間労働者に対する産業面談実施により心身の健康へのケア・フォローにも取り組んでいます。

有給休暇取得促進の取り組み

有給休暇については全社統一の目標として2024年は16日以上取得を掲げています。
所定外労働と同様に毎月の取得状況を見える化し、状況に応じて取得促進の働きかけを行っている他、労使協働で連続取得キャンペーン等の施策も展開しています。
また有休の計画的取得が業務効率の向上やワークライフバランスの観点から重要であるという啓蒙活動にも併行して取り組んでいます。

期日 目標数値
年間労働時間 2024年 2000時間
有給休暇平均取得日数 2024年 16日

サッポロホールディングスを含む

※ 年間労働時間=所定労働時間(1830時間/年)+所定外時間-代休時間ー有給休暇取得時間で算出

ポッカサッポロフード&ビバレッジの労働時間削減・管理と
有給休暇取得促進の取組み

ポッカサッポロフード&ビバレッジの労働時間削減・管理と有給休暇取得

労働時間に関する取り組みについて

ポッカサッポロでは、法令遵守及び労働安全衛生の観点から適切な勤怠管理を重要視し、労働組合や各部門や事業場の管理監督者と連携しながら、従業員の適正な労働時間維持に向けた取り組みを行っています。
月次の労使協議会や各事業場の安全衛生委員会においても、労働時間実績について労使で議論し、原因把握と対策の検討・実施等を通じて長時間労働の抑制・防止への取り組みを行っています。
また人事システムを活用して月毎の所定外労働実績をリアルタイムでグラフ化して本人及び管理監督者に提供することで、労働時間管理を推進しています。PCのログ時間についても昨年より勤怠表に反映し、労働時間の適正把握を進めています。
課題がある部署の管理監督者には個別にヒアリングを行い、コミュニケーションをとりながら課題解決を図っています。
長時間労働者本人については産業医面談実施により心身の健康へのケア・フォローにも取り組んでいます。

有給休暇等の活用促進

有給休暇取得については、全社安全衛生委員会にて「2026年までに年間15日以上」という目標を労働組合とともに掲げています。夏季や冬季の連続休暇取得に加え、月に1日程度の休暇活用をできている姿を目指し、15日と設定しています。
定期的に心身リフレッシュすることで仕事の生産性を高めるとともに、社員1人1人がより豊かな人生を送るために、計画的且つ主体的な休暇利用を推進してます。
活用推進については全社一律の取り組みだけでなく、仕事のあり方などを踏まえて、どのように有休を取得しやすい環境をつくっていくかを、各部署が主体となり考えて工夫して取り組みを行っています。

サッポロライオンの労働時間削減・管理と
有給休暇取得促進の取組み

サッポロライオンの労働時間削減・管理と有給休暇取得促進の取組み

サッポロライオンでは、社内イントラを使用した店舗・個人への情報共有と各種連絡により全社的な労働環境整備を進めており、具体的な活動は以下の通りとなります。

労働時間削減の取組み

  • 人財及び人手不足の解消に向けた採用活動強化、スタッフ採用投資額及び媒体利用増
  • 毎月の個人別基準外労働時間分析及び期中の中間チェック実施
  • 産業医による医師面談の勧奨
  • 長時間労働者本人・上長に対する人事総務部からのヒアリング実施。
  • 事業部別営業会議への定期参加及び労働時間管理の進捗確認・ヒアリングの実施

有給休暇取得促進の取組み

  • 前年中の「有給休暇取得年間スケジュール」登録実施
  • 所属長・本人に対して社員・PAスタッフの「有給休暇取得管理リスト」を送付し、啓蒙活動・進捗確認を実施
  • 事業部別営業会議への定期参加及び有給休暇取得の進捗確認・ヒアリングの実施
サッポロ不動産開発の労働時間削減・管理と
有給休暇取得促進の取組み

サッポロ不動産開発の労働時間削減・管理と有給休暇取得促進の取組み

サッポロ不動産開発では、スーパーフレックスタイム制度、テレワークの導入等各制度を実施し、効率的に業務を行える風土を創出しています。時間外削減の対策の一部として特定以上時間外勤務の社員に対して所属長へ時間外削減の対策、社員の体調やメンタル面の確認などの面談実施をしています。また、有給休暇取得促進のために、連続5営業日の取得を推奨をしています。

期日 目標数値
年間労働時間 2023年度 1880時間
有給休暇平均取得日数 2023年度 16日

※ 年間労働時間=所定労働時間+所定外労働時間-有給休暇取得時間

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