研究開発

レモンで健康に貢献

カルシウムの吸収を促進する、キレート作用

カルシウムの吸収を促進する、キレート作用

カルシウムは体内への吸収率が高くないミネラルで、カルシウム源としてよく知られる牛乳でも、含有量の約40%しか体内には吸収されません。レモンに多く含まれるクエン酸には、ミネラルなどの吸収を促進する「キレート作用」があるといわれています。「キレート」とはギリシャ語で「カニのはさみ」という意味でカルシウムを溶けやすい形に変えるはたらきを意味しています。

レモン果汁の継続摂取による、骨密度の増加を確認

レモン果汁の継続摂取による、骨密度の増加を確認

上記キレート作用により、カルシウムをレモンと一緒に摂取することで骨密度を改善する効果が期待されます。そこで、我々は中高年女性を対象としてカルシウムを豊富に含むレモン果汁飲料を継続摂取することによる骨密度、骨代謝に及ぼす影響を検証しました(県立広島大学、県立安芸津病院との共同研究)。カルシウム350mgとレモン果汁30ml(レモン1個分)等を配合した飲料を1日1本(200ml)、6ヵ月間摂取いただきました。その結果、飲料摂取により3カ月後の被験者の骨密度は有意に増加しました。被験者の血液分析を行ったところ、骨を壊す細胞(破骨細胞)のマーカーであるTRACP-5bは飲料摂取により減少しました。また、骨を作る細胞(骨芽細胞)のマーカーであるオステオカルシンも飲料摂取によりやや減少傾向が認められました。これらの骨代謝マーカーの挙動から、クエン酸のキレート作用によるカルシウムの吸収促進により、血液中のカルシウム濃度が高値に保たれたため、骨からのカルシウム供給が抑制され(破骨細胞の抑制)、骨のリモデルのバランスから破骨細胞に対して骨芽細胞が優位となることで骨密度が増加したものと考察しています。

ニュース研究リリース
「~県立安芸津病院・県立広島大学・ポッカサッポロ共同研究~レモン果汁飲料※の長期摂取による骨の健康に関する影響を確認」

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血圧を安定化させる

血圧を安定化させる

国産レモンの主要産地である広島県の大崎上島、大崎下島地区、生口島瀬戸田地区のレモン生産農家の中高年女性111名について、日常的なレモン摂取量と健康関連指標との関係を解析しました。その結果、レモン摂取量が増えるほど血圧が低下する傾向が認められました。また、中高年女性を対象としてカルシウムを豊富に含むレモン果汁飲料を継続摂取していただいた試験では、飲料の摂取により1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後において被験者の収縮期血圧および拡張期血圧が有意に低下しました。レモンに含まれる血圧を低下させる成分およびその作用メカニズムについての研究を鋭意進めています。

レモンには、他にもたくさんの魅力があります

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担当研究者からのひとこと

サッポロホールディングス 価値創造フロンティア研究所
平光 正典

注)所属は、掲載当時(2019年3月)のものです

写真:平光 正典

レモンと言えばビタミンCを連想する方も多いと思いますが、レモンはビタミンCだけではなく、酸味の主成分であるクエン酸をはじめ、レモンポリフェノール、爽やかな香り成分であるリモネンなどの様々な機能性成分が豊富に含まれている健康果実です。世界で長年に亘り、食シーンに登場し、摂取され続けている健康果実ですので、上記以外にも、まだまだ明らかにされていない新たな機能性があると考えており、レモンの新たな価値の創出を進めております。

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